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アルメニアの少女 児童図書館・文学の部屋
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 評論社 |
発売年月日 | 1990/02/28 |
JAN | 9784566011045 |
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アルメニアの少女
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
アルメニア人が虐殺される中、生き抜いた女性の記録。 両親も(おそらく)兄弟・祖母も失いながらも、米国に渡るまで気丈に生きる少女に胸がいっぱいになった。 苦境の中、作者を助け続けた叔母に頭が下がる。 対象年齢は中学生からとなっているが、大人でも読んでほしい。
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トルコのアナトリアに住むアルメニア人の少女ヴェロンはトルコのアルメニア人迫害 に巻き込まれていく。 アルメニア人家族のほとんどは少ない荷物だけを持ちトルコからシリア方面へ強制移 住させられ、ヴェロンも家族と共にシリアまでたどり着くがその道中多くのアルメニ ア人と同様にヴェロンは家族を失う。 その後虐殺から逃れるために少数の仲間とトルコへ戻り、孤児院に入る。 なんとか故郷の町に帰り祖母と再会を果たすが、トルコ対ギリシャの戦火がその町に も及び再び祖母とは別れ、怪我を負いアナトリア西端の町スルミナへ行く。 スルミナでは昔一緒に暮らしたこともある親しい叔母と従姉妹に再会し、束の間の平 穏を手に入れるが、ギリシャが劣勢になり、その地で絶体絶命の窮地に陥るが、奇跡 的にギリシャ本土へ逃れることができた。 難民としてギリシャでの生活は苦しかったが、最終的にはアメリカに移民したアルメ ニア人と結婚することになり、ヴェロンはアメリカに移住することになる。。。。と いうざっと流れを追うだけでも大変。 トルコのアルメニア人への迫害は日本ではあまり知られていないが、ヨーロッパでは 20世紀のジェノサイドの歴史としてナチスドイツのユダヤ人ジェノサイドとよく並べ られるそうだ。 以下のような内容である。 アルメニア人虐殺 19世紀末と20世紀初頭に2度に渡って行われ、アルメニア人の死亡者は100~150万人 と言われている。 1877年の露土戦争時に同じキリスト教徒のアルメニア人がロシア軍に協力していると いう風評がムスリムに広まっていたことがベースとなり、トルコ帝国国内でアルメニ ア人を危険分子視するようになっていた。 第一次世界大戦中トルコは同盟国側につくが、連合国側のロシアがトルコに侵攻して 来た際にアルメニア系トルコ臣民の中からロシア軍に参加したり、ムスリムに対する ゲリラ行為に参加するものが少なからず現れたことによりトルコのアルメニア人に対 する敵視が確実なものになった。 戦争地域での反国家・利敵行為を予防するためにアナトリア東部のアルメニア人をシ リアのデリゾール収容所へ強制移住させる死の行進の政策が実行されたり、村内で青 年男子が集められまとめて殺害されたという。 ホロコースト:第二次世界大戦中のナチスドイツがユダヤ人などに対して組織的に 行った大量虐殺 同僚にアルメニア人がいたため、アルメニアについて知ろうと思い、関連する小説を 探していたことでアルメニア人の虐殺ということを初めて知った。 日本ではジェノサイドといえばナチスドイツのホロコーストやポルポトのことがまず 思い浮かぶことだろう。 なぜ日本では学校で教えてくれないのだろうか。疑問である。 ところで、本の感想に戻るが、どうしても気になったのが、せっかく再開した祖母の ことだ。 苦労して故郷に戻り再開したのに、そこでは昔同様の暮らしが送れずよく思っていな かったのは分かるが、怪我をして祖母と離れたあと回復してから祖母の元に戻らずど んどん遠くへ移動してしまい、叔母との会話で祖母の話題が出てもそっけない。 最終的に祖母がどうなったのか、放置されてしまい、もやもやが残った。
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