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クレムリン・キス 新潮文庫
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クレムリン・キス 新潮文庫

ブライアン・フリーマントル(著者), 池央耿(訳者)

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クレムリン・キス 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1990/10/25
JAN 9784102165195

クレムリン・キス

¥110

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2023/09/03

スパイのリアルな家庭生活を描いているところが異彩を放っている作品。CIAのエディ・フランクリンは故国に前妻と息子ふたりがおり、今はモスクワで後妻アンと暮らしている。そこに英国MI-6の若手工作員ジェレミー・ブリンクマンが新たに赴任してくる。野心家のブリンクマンは切れ者として知られ...

スパイのリアルな家庭生活を描いているところが異彩を放っている作品。CIAのエディ・フランクリンは故国に前妻と息子ふたりがおり、今はモスクワで後妻アンと暮らしている。そこに英国MI-6の若手工作員ジェレミー・ブリンクマンが新たに赴任してくる。野心家のブリンクマンは切れ者として知られるフランクリンに接近し、よい関係を作ろうと試みる。そんな中、フランクリンの長男が麻薬を奪うための強盗で逮捕され、父親として帰国することになったフランクリン。その急な出国になにか裏があるとみたブリンクマンは、事情を探ろうとアンに接近する。モスクワでの生活を激しく嫌悪していたアンは・・・。 スパイ小説には違いないのだが、本格的なスパイゲームが始まるのは後半もかなり進んでからだ。それまでは各国から集ったスパイ家族の交流や夫婦生活、妻たちの秘めやかな内緒話に不倫、子供の非行と親のあり方といった家庭ドラマを描いている。最後はフリーマントルらしく意外な仕掛けが用意されているのだが、どうにも腑に落ちにくい。唐突な印象があるし、スパイとしてそれってどうなのよ?とツッコミたくもなる。いつもやり切れない結末に持っていくのがフリーマントルの特色ではあるのだがね・・・。

Posted by ブクログ

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