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封じられた指紋 扶桑社ミステリー
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封じられた指紋 扶桑社ミステリー

アントニイ・オリバー(著者), 三宅真理(訳者)

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封じられた指紋 扶桑社ミステリー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社
発売年月日 1990/03/26
JAN 9784594005511

封じられた指紋

¥330

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2010/08/20

北フランスのリゾート地。浜辺を散歩中のイギリス人老夫婦が突然炎に包まれ焼死した…ここで宇宙人を持ってくるとトンデモSFになってしまうのだが、今回は超自然現象は蚊帳の外。事故だと処理された事件を老夫婦の娘が不審に思い、元刑事の探偵に捜査を依頼するところから、事件の謎がどんどん深まっ...

北フランスのリゾート地。浜辺を散歩中のイギリス人老夫婦が突然炎に包まれ焼死した…ここで宇宙人を持ってくるとトンデモSFになってしまうのだが、今回は超自然現象は蚊帳の外。事故だと処理された事件を老夫婦の娘が不審に思い、元刑事の探偵に捜査を依頼するところから、事件の謎がどんどん深まっていく。 探偵物だと、得てして「探偵のキャラが魅力的であるかどうか?」が重要な気がするんだけど、今回の探偵、ウェーバーは悪く言うとキャラがうすい。いい人なのはわかるし、腕が立つのもわかるんだけど、どうにも強烈な個性がない…けれどご安心あれ。相棒役を務めるリジーの個性が、そりゃもう強烈なのだ!断っておくと、このカップルは二人とも初老。リジーも実際傍にいたら、「何にでも飛び込んでいくうるさい行動型のオバサン」なのかもしれないが…読む分にはとっても魅力的。ああもううるさいな!とこちらが思う寸前で、可愛らしいところを見せてくれるので、また彼女の魅力に笑ってしまうのだ。事件が進んでいく中で、ウェーバーにとっても読者にとっても、一服の清涼剤となる。本当に、彼女がいなかったらこのストーリーはえらく平坦でつまらなくなりそうな気さえしてしまうぞ。 設定としては悪くないと思う。ただ、犯人たる人物が(ただの勘と言えど)初見で見当がついてしまったので残念。もちろん細かなところは読まなければわからないけれど、殺害方法も「これじゃね?」と思ったのが当たってたし。そういう意味では驚きはなく、キャラクターを見守る感じで読んでいた。骨董美術にまつわる話がたくさん出てくるので、そういうところは知らない世界を覗き見る感じでとても面白い。 これはシリーズ3作目で、1、2作目は訳されていない。1作目でウェーバーとリジーが出会うらしいので、それは読んでみたい気もするのだが…訳されないんだろうなあ。

Posted by ブクログ

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