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大いなる日・司令の休暇 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:幼年詩篇.大いなる日.鵠沼西海岸.司令の休暇.明治四十二年夏. 著書目録:p354~355 |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1990/05/10 |
JAN | 9784061960787 |
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大いなる日・司令の休暇
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
ついついお父さんの立場になってしまって(笑)そういうことを書いている本じゃないんだけども。 とてもよかったので、また再読したい本の一つとなった。
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この本と作者については存在はずっと知っていたけれど、これまで手が伸びることはなかった。10年ぐらい前に、とある古本屋で同じ著者の『単純な生活』を見かけたことがあって、その頃は講談社文芸文庫を見かけたらわりと買っていたのだけれど、その時はなんとなく買わなかった。奇しくも、今現在、そ...
この本と作者については存在はずっと知っていたけれど、これまで手が伸びることはなかった。10年ぐらい前に、とある古本屋で同じ著者の『単純な生活』を見かけたことがあって、その頃は講談社文芸文庫を見かけたらわりと買っていたのだけれど、その時はなんとなく買わなかった。奇しくも、今現在、その古本屋の近くに住むことになった。しかし古本屋自体は数年前に店じまいとなったようであるけれど。 最近、何かであらすじをたまたま見た時に、どことなく自分が読むべき小説なのではないかと思えた。こういう「本に呼ばれる感覚」が、自分の場合まれにある。そして、事実素晴らしい小説に出会えたと読後思った。 読んでいてずっと自分の心が慰撫されるような小説だった。「幼年詩篇」「大いなる日」「鵠沼西海岸」「司令の休暇」「明治四十二年夏」どれもよかった。 軍人であった父の失意の日々や、兄弟に対する思い。自分以外の人のことを書くことで、見つめている自分自身の姿が浮かび上がってくる。主人公が見せる心の動きが、読んでいる私の心をなぞってもらっているようで心地よく(話の内容は心地よいものではないけれど)、終始入り込み、退屈だと思うことがなかった。感想が上手く書けない。 これを書かねばならない、という阿部昭の思いが伝わるようだった。ひょっとすると本を手に取る前に感じた「本に呼ばれる感覚」をまた味わいたくて本を読んでいるのかもしれない。それがごくまれにしかないことだとしても。 この本は時をおいてまた読もう。
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阿部昭の初期の5作品 幼年詩篇 大いなる日 鵠沼西海岸 司令の休暇 明治四十二年夏 をまとめた文庫です。 中学生のころ学習塾で「幼年詩篇」 ”あこがれ”の一節 を読んで、それがずっと印象に残っていて、いつか通しで読みたいと思っていたのですが、10年近くたって作品名がわかり、...
阿部昭の初期の5作品 幼年詩篇 大いなる日 鵠沼西海岸 司令の休暇 明治四十二年夏 をまとめた文庫です。 中学生のころ学習塾で「幼年詩篇」 ”あこがれ”の一節 を読んで、それがずっと印象に残っていて、いつか通しで読みたいと思っていたのですが、10年近くたって作品名がわかり、ようやく読むことができました。 収録された5作は独立した短編ですが、いずれの作品も作者とその家族の体験がベースになっています。 余談ですが、阿部昭の地元藤沢のジュンク堂に彼の小説が一冊もなかったことには、少しさびしい思いがしました。
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