1,800円以上の注文で送料無料

百の顔を持つスパイ 新潮文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

百の顔を持つスパイ 新潮文庫

リドリー・ピアスン(著者), 中山善之(訳者)

追加する に追加する

百の顔を持つスパイ 新潮文庫

定価 ¥641

220 定価より421円(65%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1990/02/25
JAN 9784102313015

百の顔を持つスパイ

¥220

商品レビュー

2

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/09/09

原書は1985年に出版されたR・ピアスンの処女作である。もともとロック音楽の世界で活躍していたピアスンだったが、1980年に作家への転向を決意、現在では多くのヒット作を世に出す人気作家になっているようだ。だが本作品の出来はいいとは言えない。 "百の顔を持つ"...

原書は1985年に出版されたR・ピアスンの処女作である。もともとロック音楽の世界で活躍していたピアスンだったが、1980年に作家への転向を決意、現在では多くのヒット作を世に出す人気作家になっているようだ。だが本作品の出来はいいとは言えない。 "百の顔を持つ"といわれる腕利きのブルガリアのスパイ、ボリコウスキーがカナダに入国する際、自らのうかつな失態によって、その事実が米加両国の知るところとなる。ボリコウスキーの狙いを突き止めるため、SIA長官テリー・ストーンはボリコウスキーと因縁のあるアンディ・クレイトンをことに当たらせるが、恐るべき計画が背後にあった。 この作家だが文体に妙な気取りがあって、それが筋を掴みにくくしているように思える。クロスカッティングの手法で話が進むが何ともキレがなく、何が進行しているのか実に分かりづらいぼんやり感がある。ふたりの主人公と女との小洒落た会話が長々と続くのにも辟易。しかもそれらは本筋とはつながらないのだから尚更だ。設定にも無理が感じられるし(カナダがモントリオールを除いて電話が不通になるとか)、興ざめな点が多い。最後の三分の一くらいからアンディの追跡劇になり、ようやく熱を入れて読めるようになったが、結末にも締まりが感じられず、なんとも空虚な寂寥感ばかりが残った。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品