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利休七哲
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利休七哲

黒部亨(著者), 澤田ふじ子(著者), 左方郁子(著者), 邦光史郎(著者), 百瀬明治(著者), 加来耕三(著者), 神坂次郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1990/03/08
JAN 9784062045353

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2014/12/31

利休七哲とは利休の曾孫である千宗左が『江岑夏書』によって伝える、蒲生氏郷、細川三斎(忠興)、高山右近、芝山監物、瀬田掃部、牧村兵部、古田織部の七人の弟子(すべて武将)です。本書はそれに番外として荒木村重を加えて、それぞれ別の作家が物語をしており、独立したものです。連作では無いので...

利休七哲とは利休の曾孫である千宗左が『江岑夏書』によって伝える、蒲生氏郷、細川三斎(忠興)、高山右近、芝山監物、瀬田掃部、牧村兵部、古田織部の七人の弟子(すべて武将)です。本書はそれに番外として荒木村重を加えて、それぞれ別の作家が物語をしており、独立したものです。連作では無いのですが、相互に関連する事項もあり、秀作揃いですので一冊の本としてお勧め出来ます。私は茶道は門外漢で、侘茶もわかりませんが、本書は利休のこの時代に興味があれば十分楽しめます。その中から三作の感想を記します。  古田織部◎落梅記 黒部 亨 古田織部は利休の死後、前衛の道を歩み、他の茶人から軽薄で堕落しているとの非難を受けたが、道を曲げない。将軍秀忠に点茶法を伝授しているほどだったが、豊臣方へ内通していたという謀反の罪で、大坂夏の陣後に切腹している。読後はその織部が残した作品にも興味が湧きました。 休無・細川忠隆の遺書◎細川三斎 左方邦子 細川忠隆は細川忠興の長男です。母の細川ガラシャが関ヶ原の戦いの前に、大坂にて石田方に囚われる前に、夫の命により死を選びました。忠隆の妻の千世もガラシャと共にあり、この時は脱出したものの、父忠興が離別させ、忠隆も放逐されます。これは細川家の棟梁としての武人忠興の物語で、茶人三斎の評価はこの後のことです。但し別稿によれば利休が秀吉の命により京から堺へ移動する際に、船着場に見送りに来たのは、秀吉を憚って細川忠興と古田織部の二人だけだったとのこと。利休は感激し、堺から忠興へ感状を出しました。忠興の別の面を感じさせるエピソードです。 道糞流伝◎荒木村重 神坂次郎 荒木村重は一時、摂津一国切り取り次第ということで織田信長に信任されました。これは村重の国盗物語です。しかし後に信長に背き、難攻不落の有岡城に籠っていましたが、毛利への来援を求めて主城を脱出し、尼崎城へ移動。結局一族郎党はことごとく死罪となりました。村重はその後も生き延び、自らを道に転がる犬の糞として自嘲したとのことです。

Posted by ブクログ

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