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ちひろの手鏡 母の絵を語る
定価 ¥1,870
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新日本出版社 |
発売年月日 | 1990/11/24 |
JAN | 9784406018968 |
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ちひろの手鏡
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商品レビュー
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いわさきちひろさんの絵は、表紙のような、子どもと背景が違和感なく溶け込んでいる感じが、まるで、子どもが自然と同じような素晴らしい存在であるように思われて、好きなのですが、改めて、ちひろさんの事を全く知らないことに気がつき、図書館で借りました。 本書は、ちひろさんの息子さんである...
いわさきちひろさんの絵は、表紙のような、子どもと背景が違和感なく溶け込んでいる感じが、まるで、子どもが自然と同じような素晴らしい存在であるように思われて、好きなのですが、改めて、ちひろさんの事を全く知らないことに気がつき、図書館で借りました。 本書は、ちひろさんの息子さんである、「松本猛」さんが書かれた三冊目のエッセイで、さすが、ちひろさんの生前から、母の絵の価値を認めていた方だけあり、その内容には、とても感慨深いものがありました。 中でも印象的だった項目をいくつか挙げますと、 「ちひろさんの絵はうしろ姿がいい」と仰っていた、宇野重吉さんの言葉。 子どものように柔軟で純粋な感性を持ち続け、花と子どもを重ね合わせて描いた作品が多い、ちひろさんと宮沢賢治の共通性。 絵本「あかいふうせん」と、花車を描いた絵において、ちひろさんの大好きだった映画「巴里祭」の面影があること。 太い線を使った線描が、なにか新鮮に感じられた、パステル画。 子どもを描いているときに、ちひろさん自身が小さかった頃の自分を描いているように思っていたこと。 等で、特に、 『たぐいまれな観察力とデッサン力に、水彩画の技術、そこに母親としての愛情が重なり合って描かれている』 上記のちひろさんの、「あかちゃんの絵」に対する考察は、息子さんだからこそ実感できる想いだったのだろうなと感じさせられ、実際見てみると、あかちゃんの、躍動的であどけなく柔らかい弾力性ある感じには、絵とは思わず、ふと触れてみたくなる気持ちにさせられ、魅力的でした。
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