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七人の使者 短編集
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商品詳細
内容紹介 | 内容:七人の使者.大護送隊襲撃.七階.それでも戸を叩く.マント.竜退治.Lで始まるもの.水滴.神を見た犬.なにかが起こった.山崩れ.円盤が舞い下りた.道路開通式.急行列車.聖者たち.自動車のペスト |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 1990/06/29 |
JAN | 9784309201443 |
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七人の使者
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商品レビュー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
寓話短編集。旅をモチーフに、決して後戻りのできない人生のままならなさを描く話が多かったように思う。 私たちを待ち構える未来は明るいものばかりではない、自らの進む道の先にある破滅をじっと見つめながら、不吉な予感に身を慄かせながら、それでも先に歩かざるをえないときだってある。ぼやきながらも自分の意志で、あるいは理想で我が身を奮い立たせて、ときには楽観論で自分を誤魔化してみたりして。 でも恐いのは、「七階」「なにかが起こった」の二つのように、自分の意思関係なく途中下車させてもらえないときがあるということだ。
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少し寂しい寓話 表題作を含む16編の短編集。 最初の数編を読み終えた時点でどうも報われない匂いを感じたが、ついつい読んでしまった。 格別不運という訳でもなし、出過ぎた望みを抱いたという訳でもなし、ただ、そういう物事の巡り会わせに当たってしまっただけのこと。ああ、世の中って無情。...
少し寂しい寓話 表題作を含む16編の短編集。 最初の数編を読み終えた時点でどうも報われない匂いを感じたが、ついつい読んでしまった。 格別不運という訳でもなし、出過ぎた望みを抱いたという訳でもなし、ただ、そういう物事の巡り会わせに当たってしまっただけのこと。ああ、世の中って無情。しかし、どこかに情があってもそれは別への痛めつけに繋がる訳だから、何も介入しないのが世界の意思なのかなぁ。 若干幻想の色を帯びた、無情な物語たち。
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短編集。 ブッツァーティの良いところがよく出た短編が多いように思われた。とても満足。 「七人の使者」 終わりがないのが終わり。一方で旅立ってきた先とは遥か彼方とはいえ確かに繋がっている。このふわふわした不安感、たまらない。★★★★★ 「大護送隊襲撃」 これはブッツァーティにし...
短編集。 ブッツァーティの良いところがよく出た短編が多いように思われた。とても満足。 「七人の使者」 終わりがないのが終わり。一方で旅立ってきた先とは遥か彼方とはいえ確かに繋がっている。このふわふわした不安感、たまらない。★★★★★ 「大護送隊襲撃」 これはブッツァーティにしては、優しい作風だなあ。良い話。★★★★ 「七階」 読むのは2度目だけど、やっぱり好き。本当は病状が急激に悪化しただけなんだろうけど、全体に漂う意地悪な雰囲気が良い。★★★★★ 「それでも戸を叩く」 プライドが邪魔したのね・・・。亡霊とはいえ戸を叩いてくれる人がいるだけ幸せだったのになあ。★★★ 「マント」 なぜ途中でこのオチに気付けなかったのか!ラテンアメリカ文学みたいな雰囲気。★★★★ 「竜退治」 何でしょうね、人間の原罪ってことですかね。傲慢なのは。★★★ 「Lで始まるもの」 中世だとホントにこんな感じだったんだろうかな。一発で世界が逆転する恐怖。★★★ 「水滴」 いや、うん、きっとただの水滴なんだろうけどね。日常の何でもない隙間に不安を見つけるのが上手いっす。★★★ 「神を見た犬」 これも読むのは2度目だけどやっぱr(ry ほんとブッツァーティは意地悪です。★★★★★ 「なにかが起こった」 うん、なにかが起こったんだね。人が恐怖を感じるのは、不可知のものに対してらしいしね。★★★★ 「山崩れ」 もしかしたら上司は未来から来たのかも。★★★ 「円盤が舞い降りた」 あまりに淡々と話が進むので笑える。★★★ 「道路開通式」 目的地はあるはずなのに到達しないこの感じ。時間が伸縮してしまっているような。★★★★ 「急行列車」 これも時間が人を騙しているような、どうしようもない無力感。★★★★ 「聖者たち」 この境地に到達できれば、幸せな人生を送れそうだ。★★★★ 「自動車のペスト」 起こり得ないことが起こった時のこの不条理。★★★ ★レビュー500件目★
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