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野うさぎの冒険 岩波少年文庫3129
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野うさぎの冒険 岩波少年文庫3129

B.B.(著者), 掛川恭子(訳者), D.J.ワトキンズ・ピッチフォード

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野うさぎの冒険 岩波少年文庫3129

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1990/07/02
JAN 9784001131291

野うさぎの冒険

¥330

商品レビュー

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2010/11/10

これはかなり KiKi 好みの作品ですね~。  児童書によくあるような野生動物を擬人化した物語ではなく、うさぎはうさぎとして、鳥は鳥として、ふくろうはふくろうとして、人間は人間として描かれている物語です。  どういうことかって言うとね、要するに主人公のリーパスが喋ったり洋服を着た...

これはかなり KiKi 好みの作品ですね~。  児童書によくあるような野生動物を擬人化した物語ではなく、うさぎはうさぎとして、鳥は鳥として、ふくろうはふくろうとして、人間は人間として描かれている物語です。  どういうことかって言うとね、要するに主人公のリーパスが喋ったり洋服を着たりすることはなく、畑仕事をしたり食事の支度をしたりすることもなく、うさぎらしく普通に野原で生活していて、時々人間の畑を荒らしたり、それゆえに狩人に狩られそうになったり、罠をしかけられたりするお話なんですよ。  で、リーパスの気持ち・・・・みたいなことは書かれているんだけど、それが野生動物の動作を見て、「何がこのうさぎを駆り立てて、故にこの動作になっている」という著者の繊細かつ暖かい観察眼によって解釈されたもので、それをみずみずしい文体で表現してくれているので、この物語を読んでいる間中、まるで自分が神様か妖精にでもなって地上で起こっているあれやこれやを静かに眺めている・・・・そんな気分にさせてくれる物語なんですよね~。 まあ、難点があるとすれば、リーパスがあまりにも運のよすぎる野うさぎだということぐらいでしょうか??  結構危ない目に何度も何度も会うリーパスなんだけど、まるで「水戸黄門」や「銭形平次」や「暴れん坊将軍」みたいに最後の方ぎりぎりで何故か生き永らえちゃう(笑)  最初に鉄砲で撃たれたときは片耳に穴が開いたものの逃げおおせるし(でも無傷じゃないところがいい!)、畑でトラクターにあわやひかれそう・・・・となるとちょうど日が沈みかけてその日の農作業が終わっちゃうし、猟犬に追われて逃げ惑ううちに電車に轢かれそう・・・・となったら30秒の差で身をかわし、代わりに猟犬が轢かれちゃって追跡劇も終わっちゃうし、リーパスの宿敵とも言うべきトムじいさん(人間)が仕掛けた罠や待ち伏せでもあわや!というところで、別の動物が餌食になって助かっちゃうし・・・・・。  まあ、どれもこれもパターンとしてはありうること・・・・なので不自然すぎるということはないし、主人公が死んじゃったらお話はそこで終わりなのでこの手のご都合主義は許容範囲ではあるんですけどね(苦笑) (全文はブログにて)

Posted by ブクログ

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