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明治の迷宮都市 東京・大阪の遊楽空間 イメージ・リーディング叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 1990/05/24 |
JAN | 9784582284652 |
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明治の迷宮都市
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金曜日に阪神百貨店梅田店で開催している「夏の阪神古書ノ市」で買った本。 明治時代の東京と大阪の都市空間の変化について取り上げている珍しい本。 都市の開発は、消去と創造が一体となって、はじめてなりたつガイネンデアルことを肝に銘じて、リアルタイムの都市にたちむかわね...
金曜日に阪神百貨店梅田店で開催している「夏の阪神古書ノ市」で買った本。 明治時代の東京と大阪の都市空間の変化について取り上げている珍しい本。 都市の開発は、消去と創造が一体となって、はじめてなりたつガイネンデアルことを肝に銘じて、リアルタイムの都市にたちむかわねばならないと、述べている。 明治初期の大阪の市街地整備を例に挙げている。 大阪では、見世物小屋などの仮説興行街の移転を利用していた。 かつて千日前が墓地や刑場で、著者このような場所を再開発しようとしたら、怪しげな見世物ぐらいという判断があったのだろうと推測している。 一般の商店が店を構えるにはハードルが高いからなあ。 高層ビルやタワーは今でも世界各地で建設や計画が進んでいる。 高い所が好きな人が多いのかな。 明治20年代に、タワーの建設ラッシュが全国で起こった。 ほとんどは盛り場や遊園に造営された観物場の類いであったようだ。 この頃のタワーで有名なのが、明治23年に竣工した浅草の「眺望閣」いわゆる「十二階」だ。 イギリス人技師バルトンの設計でレンガ造りの建物には、日本初にエレベーターが設置された。 近世はどうだったのか。社寺の境内地は、花見もできるし、市街地を見下ろせる所として庶民に親しまれていたそうだ。 今回はじめて知ったのは、世俗の眺望所として料理屋の3階座敷。 明治になるまで、町人が3階建ての家作を行うことが固く禁じられていた。 明治以降になると解禁され、大阪では明治10年代に多数の楼閣が建てられた。 料理屋は仮設の眺望席を設けて客を呼び込んだ。 明治20年代になると料理屋が高層化して、先駆けとなったのは大阪だった。 明治21年の夏、大阪から堺に通じる街道沿いに「有宝地」という巨大な遊園が誕生した。 明治21年7月10日の「大阪朝日新聞」に載った眺望閣開観広告には、八角形をした園内にそびえ立つ5層楼眺望閣が載っている。 後に「南の五階」という愛称で親しまれた。 今のような高層ビルやタワーのない時代だとインパクトがあっただろう。 明治時代の都市空間を見ると、興味深いことがいろいろあるなあ。
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大阪の歴史の勉強を兼ねて読みました。 江戸から明治へと、変化の過渡期だから現れた都市の一側面が分かります。 博覧会、迷路、塔、パノラマなど、また明治の大阪のマニアックなネタが満載です。
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