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食味往来 食べものの道 中公文庫
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食味往来 食べものの道 中公文庫

河野友美(著者)

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食味往来 食べものの道 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1990/09/10
JAN 9784122017436

食味往来

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2007/06/27

焼いたコノシロの身をほぐし、それとコンニャク、ネギ、焼き味噌を混合したものと和え、熱湯をかけてごはんと一緒にいただく。これをサツマという。鹿児島県から遠く離れた故郷でそれをなぜサツマというのか不思議に思ってはいたが、故郷を離れてそんな料理とも言えないようなあまりにもありふれた食べ...

焼いたコノシロの身をほぐし、それとコンニャク、ネギ、焼き味噌を混合したものと和え、熱湯をかけてごはんと一緒にいただく。これをサツマという。鹿児島県から遠く離れた故郷でそれをなぜサツマというのか不思議に思ってはいたが、故郷を離れてそんな料理とも言えないようなあまりにもありふれた食べ物のことは忘れていた。そういうものは西日本の各地に、東端は小豆島あたりまで形を変えて伝承されていたことにこの本に出会って気付いた。そもそもコノシロなど都会では入手できないので我が家ではもう絶えてしまっている。アジを代用して試しに作ってはみたものの、都会育ちの子供らや連れ合いは見向きもしない。それに味噌の風味もなんだか違う。田舎で食べた曾祖母の作るサツマを思い出すだけである。そんな危うい名もない庶民料理の数々の命脈を辿る本である。

Posted by ブクログ