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ゾルゲの獄中手記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山手書房新社 |
発売年月日 | 1990/09/17 |
JAN | 9784841300161 |
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ゾルゲの獄中手記
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1930年代を中心に日本・中国で情報収集にあたったソ連スパイの獄中手記。本書は外務省の手になる。ゾルゲは諜報の要諦を対象国の研究書・刊行物を読み、旅行する等知識を増やすこと、優秀な人との討論・フリートークにあるとする。かかる基礎文献の徹底的研究や場合によっては自国語への翻訳こそが重要と考え、実践してきた。さらには、関係者からの情報収集として、複数のルートを持っていた。日本人ルートとしては、尾崎による近衛Gライン、宮城による宇垣秘書と田口右源太(北海道の実業家)ラインがある。 また、外国人ルートとしては、シュタインによる英国大使ライン、ヴアリッチによる同盟通信ライン、ゾルゲ自身によるナチ党・ドイツ人実業家ラインがそれである。このように集めた情報を報告書として伝達するのは、介在者の役目だが、その人物と接触する方法が面白い。料理屋で日本食を頼み、その日本食に関する暗号会話を決めておくというものらしい。 なお、本書の筋とは離れるが、元西ドイツ大使曽野明の序文は秀逸である。外交の意義・実情を、ゴルバチョフ平和攻勢を引き合いに出して簡潔に説明しており、戦わせずにこちらの主張を容認させるのを最上とする。戦前の政治指導者に読ませたいものだ。
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