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集英社ギャラリー「世界の文学」(1) 古典文学集
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集英社ギャラリー「世界の文学」(1) 古典文学集

呉茂一(訳者), 松平千秋(訳者), 寿岳文章(訳者), 会田由(訳者)

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集英社ギャラリー「世界の文学」(1) 古典文学集

定価 ¥5,170

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商品詳細

内容紹介 内容:アガメムノ-ン アイスキュロス著 呉茂一訳. アンティゴネ- ソポクレ-ス著 呉茂一訳. バッコスの信女 エウリ-ピ-デス著 松平千秋訳. 神曲 ダンテ著 寿岳文章訳. ドン・キホ-テ(正篇) セルバンテス著 会田由訳. 解説 戸部順一ほか著. ギリシア・イタリア・スペイン文学史年表:p1351~1357 付:年譜・著作年譜
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1990/08/18
JAN 9784081290017

集英社ギャラリー「世界の文学」(1)

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2026/08/30

【ソポクレース 「アンティゴネー」(呉 茂一・訳)】 アイスキュロスの作品に比べて口語が分かりやすい作品。権力争いの落とし前であっても、それぞれにとっては愛する家族への仕打ちであるということ。あらゆる力を手に入れられた権力者でも一瞬で大切な物を一つも残らず失って取り返しがつかなく...

【ソポクレース 「アンティゴネー」(呉 茂一・訳)】 アイスキュロスの作品に比べて口語が分かりやすい作品。権力争いの落とし前であっても、それぞれにとっては愛する家族への仕打ちであるということ。あらゆる力を手に入れられた権力者でも一瞬で大切な物を一つも残らず失って取り返しがつかなくなるということ。血が繋がっているからこそ、単なる諍い以上の話であるし、神ではなく人として生まれたのならこうするしかない、という1つの結末に向けて収束するストーリーだった。現実的で消極的なイスメーネーの存在がアンティゴネーの頑なさを際立たせていて、だからこそイスメーネーの選択はアンティゴネーにとって虚しいまでの悲劇だし、自分に何も言わずに死を遂げた妃の存在は王にとっては正真正銘の止めだったろうと思う。 【アイスキュロス 「アガメムノーン」(呉 茂一・訳)】 「イリアス」「オデュッセイア」を未読のままこちらを読了。奥つ城、布帛、襁褓、石子詰め、などなど大辞林片手に一気に読んでしまいました。2500年ほど前に作られたとはいえ当時の人と感想を交換できそうな臨場感。ストーリーの詳細を知らなかったので長女のシーンでびっくりして「え?これマジで殺したん??」と一旦冷静に戻って読み直したりなど。まあそりゃ母ちゃん自分の夫であっても「あ、コイツぶち殺したろ」ってなりますわな、という気持ちです。母ちゃんにも愛人はいたけどちゃんと自分でぶち殺していて、己の手を汚してきっちり始末をつけるところに好感が持てます。てっきり高貴な身分の方は情夫にやらせるのがセオリーかと思ってました。返り血を「恵みの雨~」って言っちゃうところもポイントが高いです。しかし知人の嫁が攫われた復讐協力で参戦してるのに、本人も夫を殺して奪った人を妻にしているし、現地から女を連れて帰って来るしで、悲劇というよりは当然の結果スパイラルだともいました。事情が分かるからこそ後味軽めで楽しめる作品です。 【エウリーピデース 「バッコスの信女」(松平千秋・訳)】 自分の娘が神の子供を産んで得意になっている元王、それを認めたくないので誰とも知らない子だと吹聴する王家の人々が神に罰せられる話。王ペンテウスはデュオニソスの従兄弟にあたる、というのがポイントで、デュオニソスの母は自分の姉妹の子供が神の子供だと認めたくない、という気持ちがある。 一番面白いと感じたのはデュオニソス(バッカス)はアジア出身の若者を装っているので最初から最後まで誰もその正体を見抜けていない、ということ。正体を知っているのは神(観客)のみという設定なので、神が見ていないと思っている人間の不遜な部分を神目線で端から端まで見られる仕様。これはネタバレになるが、ノリノリで女装させて実の母親に八つ裂きにさせるという展開は、たぶん笑いどころではあるんだろうけど、笑ってしまった分だけオチにたどり着いた時にゾッとしてしまった。

Posted by ブクログ

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