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話すことがたくさんあるの… 世界の子どもライブラリー
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話すことがたくさんあるの… 世界の子どもライブラリー

ジョン・マーズデン(著者), 安藤紀子(訳者), 宇野亜喜良(その他)

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話すことがたくさんあるの… 世界の子どもライブラリー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1990/05/20
JAN 9784061947115

話すことがたくさんあるの…

¥385

商品レビュー

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2009/02/02

てっきりノンフィクションだとばかり思っていた。それほど日記形式で語られる傷ついた少女の回復のさまは、心に迫ってきた。少女は両親と断絶する出来事を境に失語症に陥り、病院での回復も望めず、女子学校の寮での生活が始まる。原因となった出来事がどんなものだったのかは、徐々に少女の語りのなか...

てっきりノンフィクションだとばかり思っていた。それほど日記形式で語られる傷ついた少女の回復のさまは、心に迫ってきた。少女は両親と断絶する出来事を境に失語症に陥り、病院での回復も望めず、女子学校の寮での生活が始まる。原因となった出来事がどんなものだったのかは、徐々に少女の語りのなかで全容が掴め、スリリングで面白かった。親に憎まれていると心底思い、誰にも触れて欲しくない、何も感じたくないと思い、笑いも泣きもしなかった少女が級友との生活で戸惑い、怯え、徐々に彼女たちと心を交わすようになっていく。そして唐突に、自分が傷つく原因となった父を、自分は憎んでおらず、とても心配しているのだと気付く。親友キャシーや理解ある先生の助けを得て、最後に彼女は父へ会いに行く。一時間半ぐらいの読書の間で何回も涙と鼻水が止まらなくなり、三度読み返した。今まで知らなかったけれど、手にとって本当によかった。

Posted by ブクログ

2009/02/02

ノンフィクションかと思ったらフィクションでとても驚いた。 失語症に陥った少女が日記のなかに明かす胸のうち。 親と戯れる級友に「騙されないで!みんな憎まれているのよ!」 と叫びたくなるというその孤独があまりに痛々しい。 親に憎まれてると思い、誰にも触れて欲しくなかった少女が 徐々に...

ノンフィクションかと思ったらフィクションでとても驚いた。 失語症に陥った少女が日記のなかに明かす胸のうち。 親と戯れる級友に「騙されないで!みんな憎まれているのよ!」 と叫びたくなるというその孤独があまりに痛々しい。 親に憎まれてると思い、誰にも触れて欲しくなかった少女が 徐々に級友たちと心を交わす手探りの成長が 誕生日プレゼントを渡すという (彼女にとっての)快挙につながる場面、 自分を傷つけた父を憎んでいないということに気付く場面は 大泣きしてしまった。 級友や頼れる先生の助けで 父に会いに行くラストも涙なしでは読めない。 少女の心の変遷がきめ細かで、心洗われるオススメの児童書。

Posted by ブクログ

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