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万宝料理秘密箱 教育社新書138原本現代訳
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 教育社 |
発売年月日 | 1989/03/25 |
JAN | 9784315508710 |
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万宝料理秘密箱
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怪しげな響きの「万宝料理秘密箱」。天明5年刊行の料理書であり、この本はその現代語訳。 「卵百珍」の異名も持っていて、その大半は卵料理である。 金糸卵。錦、じゃなくて金。金泊が入る。銀糸卵。想像通り、銀箔が入る。やったことない。 かもじ卵、白髪卵、糸組卵。卵の白身を半紙で濾す...
怪しげな響きの「万宝料理秘密箱」。天明5年刊行の料理書であり、この本はその現代語訳。 「卵百珍」の異名も持っていて、その大半は卵料理である。 金糸卵。錦、じゃなくて金。金泊が入る。銀糸卵。想像通り、銀箔が入る。やったことない。 かもじ卵、白髪卵、糸組卵。卵の白身を半紙で濾すそうだ。やったことない。 さすが、百珍である。名前を見ただけではどんな調理方法なのかまったく想像できないものがある。 ところが。 なんと注釈で、「江戸時代の料理書には想像の記事が割と多いので」という衝撃の一文が。 想像できないようなものを想像している江戸の料理人。 ファンタジーもあるのかもしれないが、多くは実際に作れそうな、あるいは今もある料理が並ぶ。温故知新である。 江戸時代には、鶏に比べると卵を読んだ川柳が多いそうで、鶏は直接食べるというよりは卵を生む装置だったのだろう。 料理本ではあるが、当時の記録がそうであったように、卵料理の写真は何一つ出てこない。料理本が読書といえるのか? 読書の定義にもよるのだろうけれど、見たことも食べたこともない料理を、文字でしっかり追ってみるというのは、小間切れになった著者の思考のプロセスを追うことかもしれないし、歴史を考えることにもなるかもしれない。 いや、大げさだ。日々の調理になんらかのインスパイアがあればいいや。
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