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一房の葡萄 他4篇 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:一房の葡萄.溺れかけた兄妹.碁石を呑んだ八っちゃん.僕の帽子のお話.火事とポチ |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 1988/12/01 |
| JAN | 9784003103678 |

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一房の葡萄 他4篇
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商品レビュー
4
37件のお客様レビュー
全篇童話のような語り…
全篇童話のような語り口で構成されており、誰しもが体験する子供の頃の、あの淡い哀愁を思い出させます。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一房の葡萄の先入観から童話集かと思っていたが、どの作品も心打たれる物語だった。幼少期の、自分自身でさえ、自身が何を考えていたか捉えきれない混沌とした心の様子を描いていると感じた。特に「碁石を呑んだ八っちゃん」で。物語は、はっちゃんが僕の碁石を持っていってしまうことから始まる。僕は忘れてしまっているだけで、その前にはっちゃんに対して碁石は要らないと言っている。それでも、急に持って行かれた碁石に驚いて、取られた!と怒りを抑えられない。ああ、幼少期とはこんなものだったなと思い起こさせる。有島武郎は少年の精神を描くのが本当にうまい。 はっちゃんが碁石を取ってしまったのが気に入らない。自分でいいよ、と言ったもののそんなことは忘れてしまった。忘れたというよりも急にとられた!、という反射なのかもしれない。幼い頃にはこういうことが頻繁にあった。 なんとも優しい母だろうか。 “兄さんは泣いていたね。もう泣かないでもいいことになったのよ。今日こそあなた方に一番すきなお菓子をあげましょうね。さ、お起き。” 一房の葡萄。 先生の白い手は本当に美しかったのだろう。まるで大理石のように。大理石のように白い手、というのは素晴らしい比喩だと思う。潔白とは程遠い身の上でありながら、ジムが僕の手を取り仲直りをしてくれた。その上、あの美しく優しい先生がジムと僕にその美しい白い手で葡萄を分けてくださった。児童文学を意図していたのならそこまでの計算はないのかもしれないが、潔白でない自信に、先生の白い手が差し出されたことを強調するラストは、自身の罪が完全に許されたことを示唆するのだろうか。私は許されたと感じる。 僕の帽子の話。 夢かな?と途中で思ったけれど、ネタバレ感はなく最後まで楽しめた。母に起こされた時に、あの大事な帽子を握っていて嬉しくなった。 家事とポチ ポチは家族を救ったけれども、その後三日も孤独に過ごした。ポチは死んでしまった。せめてもの救いは、最後の別れに僕がポチの頭を撫でてあげたこと。可哀想なポチは他人に火をつけられたことで死んでしまった。救われない。ポチのことが本当に好きだった。
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童話、我が子に読ませる為のお話と聞くと、ほんわかしたものを想像していましたが、違いました。 子供の頃の思い出したくない暗い出来事や、感情などがイキイキと描かれていて、自分の子供の頃の感情と重なる部分もあり感慨深く読めました。
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