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一房の葡萄 他4篇 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:一房の葡萄.溺れかけた兄妹.碁石を呑んだ八っちゃん.僕の帽子のお話.火事とポチ |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1988/12/01 |
JAN | 9784003103678 |
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一房の葡萄 他4篇
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一房の葡萄 他4篇
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34件のお客様レビュー
全篇童話のような語り…
全篇童話のような語り口で構成されており、誰しもが体験する子供の頃の、あの淡い哀愁を思い出させます。
文庫OFF
有島武郎の童話集。 童話と言ってもファンタジーでもなく、 寓意的な要素もあまり感じられない。 人生の中での人との関係や弱さや感情などを主なテーマにした内容。 「一房の葡萄」 ある少年が友達の絵の具を盗んでしまう話し。 女教師の細やかな対応と少年の微妙な心の動きがとても繊細で感...
有島武郎の童話集。 童話と言ってもファンタジーでもなく、 寓意的な要素もあまり感じられない。 人生の中での人との関係や弱さや感情などを主なテーマにした内容。 「一房の葡萄」 ある少年が友達の絵の具を盗んでしまう話し。 女教師の細やかな対応と少年の微妙な心の動きがとても繊細で感動的。 「溺れかけた兄妹」 海で溺れた妹を助けられず、 罪の意識と後悔を経験する話し。 「碁石を呑んだ八っちゃん」 碁石を呑んでしまった3歳の弟に対する自責の念と、母と祖母との関係を通して人を知る。母の愛と赦しを経験する。 「僕の帽子のお話し」 おとうさんからもらった帽子を大事にしていたら、帽子が逃げて行く奇妙な夢を見る話し。 帽子を大切に思う、純粋な気持ちが伝わる。 「火事とポチ」 火事を知らせてくれた飼犬のポチを、火事の混乱の中で忘れてしまう。 他者(ポチ)に対する自分の認識と、理解や愛の感情を経験する。 キリスト教的な人間のエゴイズムと赦しや救済の概念が、親子の関係の中で描かれている。
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有島武郎著『一房の葡萄 : 他四篇 (岩波文庫)』(岩波書店) 1988.12発行 2020.7.21読了 有島武郎(1878-1923)は、明治・大正を生きた「白樺派」の作家である。有産階級のお坊ちゃんで、キリスト教に入信していたこともあるが、社会主義に傾倒し、ニーチェなど...
有島武郎著『一房の葡萄 : 他四篇 (岩波文庫)』(岩波書店) 1988.12発行 2020.7.21読了 有島武郎(1878-1923)は、明治・大正を生きた「白樺派」の作家である。有産階級のお坊ちゃんで、キリスト教に入信していたこともあるが、社会主義に傾倒し、ニーチェなどの西洋哲学の影響を受け、後にキリスト教から離れている。社会主義に傾倒しながら自らが有産階級であることに苦悩し、死の前年に父が遺した財産である農場を開放するなど、どうも行動が幼い。理想主義的で、良く言えば生真面目、悪く言えば子どもっぽい。1923年、子ども3人を遺して、「婦人公論」記者で人妻だった職業婦人と出奔し心中。この心中騒ぎに関して当時の世論は冷たかった。有島武郎は写真を見る限りかなりのイケメンで、モテたらしい。心中時、有島武郎を男やもめだったが、相手が人妻だったため、姦通罪の罪を犯していたことになる。 「一房の葡萄」は1922年に出版された生前唯一の童話集であり、3人の子どもあての献辞が記されており、一応は子ども向けの童話と言えようが、内容はおよそ童話とは言いがたい。そこに有島武郎にしか書けない独創性が垣間見える。解説で中野孝次氏が「どんな不幸や悪にも必ず救済があるのだと力づけている」と言っているが、私はそうは思わない。この童話集に出てくる主人公は、ほとんど自省していない。言わば棚から牡丹餅で偶々問題が解決されているにすぎない。つまり、明らかに教養小説の体をなしていない。この童話集に登場する主人公は、一様に自己中心的で、残酷で、純粋だ。人道主義的スタイルとはとても言い難く、むしろ人間という生き物が宿命的に負っている罪悪を描き出そうとしているように思える。子どもは無邪気であるが故に、人間のエゴや残虐性が最も色濃く反映されるのかもしれない。特に「火事とポチ」には筆者の苦悩が読みとれる。ポチはお父さんの友達の西洋人がくれた犬で、その犬は最期乞食が住まう古寺に埋葬される。なぜ物語にほとんど関係のない乞食をわざわざ登場させたのか。それはやはり自らの出自について宿命的な罪悪感を抱いていたからだろう。このような大人になりきれない側面が、有島武郎をして、童話集を書かせたのだと思う。子どもの心情をこうも赤裸々に描ける人は少ない。自らの幼稚性が童話に結実した稀有な実例と言える。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001963977
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