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ゼロ番区の囚人 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:ゼロ番区の囚人.制服.夜宴 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1989/05/01 |
JAN | 9784480023179 |
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ゼロ番区の囚人
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商品レビュー
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著者の短編3本を収録しています。 「ゼロ番区の囚人」は、村井晋助という死刑囚と、精神科医の中川の物語です。被害妄想のような症状を示す村井ですが、中川は彼の態度にどこか腑に落ちないものを感じます。他方で中川には、控訴期間である2週間の期日が迫っているにも関わらず控訴しないと言い張...
著者の短編3本を収録しています。 「ゼロ番区の囚人」は、村井晋助という死刑囚と、精神科医の中川の物語です。被害妄想のような症状を示す村井ですが、中川は彼の態度にどこか腑に落ちないものを感じます。他方で中川には、控訴期間である2週間の期日が迫っているにも関わらず控訴しないと言い張る村井を翻意させてほしいと、さまざまな人物から働きかけがあり、彼は村井の真意について思いをめぐらせることになります。 「制服」は、長年刑務所に務めてきた鈴木看守部長の視点から、彼がしだいに狂気に陥っていくプロセスを描いています。 「夜宴」は、ある死刑囚の独白という形式の物語です。主人公の男は、死刑囚であるものの、カトリックの洗礼を受け、数多くの本を読み、週刊誌に連載をおこなうほどの理性的な語り手です。ところが、物語が進展するにしたがって、主人公の語りのどこまでが事実でどこまでが妄想なのか、どこまでが正気でどこまでが狂気なのか、不分明になり、不思議な読後感を残す作品です。
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主人公のヘタレっぷりがよいです。医師の主人公は刑務所にゆき、死刑囚の診察をするのですが、その死刑囚に翻弄される始末。主人公の恩師は治療にやたら電気ショック、電気ショックと連呼するし、囚人に翻弄されまくりだし微笑ましいほど。
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