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新訂 方丈記 岩波文庫
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新訂 方丈記 岩波文庫

鴨長明(著者), 市古貞次

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1989/05/01
JAN 9784003010013

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商品レビュー

4

38件のお客様レビュー

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2010/05/28

原文で味わう方丈記は…

原文で味わう方丈記は最高。世の無常観を書き連ねるこの作品は、現代の我々にとって一番必要。

文庫OFF

2024/08/14

実際読んだのは青空文庫の原文。大学受験の古文では枕草子とか源氏とか全然分からなくて女の感性は分からんと思ってた。なので方丈記とか徒然草とかが好きだった。 思い立って読んでみたが、流石に記憶してるフレーズはなかった。古典文法なんて完全に忘れてるけど、なんとなく読めた気になるのが不思...

実際読んだのは青空文庫の原文。大学受験の古文では枕草子とか源氏とか全然分からなくて女の感性は分からんと思ってた。なので方丈記とか徒然草とかが好きだった。 思い立って読んでみたが、流石に記憶してるフレーズはなかった。古典文法なんて完全に忘れてるけど、なんとなく読めた気になるのが不思議。やはり日本語なんだな。若い頃は認識してなかったけどこれって一種の災害文学だったのだな。

Posted by ブクログ

2024/03/28

岩波文庫の『方丈記』、まず表紙が良い。年月の経過を感じさせる上品な色合い、大昔の人が書き写した筆文字の上に印で押したような堂々とした「岩波文庫」。他の出版社とくらべても抜群に洒落ている。誰もが知る古典を倉庫の肥やしにせず、かといって変に安っぽく現代風に改変して台無しにするでもなく...

岩波文庫の『方丈記』、まず表紙が良い。年月の経過を感じさせる上品な色合い、大昔の人が書き写した筆文字の上に印で押したような堂々とした「岩波文庫」。他の出版社とくらべても抜群に洒落ている。誰もが知る古典を倉庫の肥やしにせず、かといって変に安っぽく現代風に改変して台無しにするでもなく、しっかり現代に活かす絶妙なデザインではなかろうか。 それに手書き文字を見ていると、活字が発明される以前は本とはずっとこうして人が写して来た物だったのだなとしみじみしてきて、そうなるともう『方丈記』は自分にとって単なる歴史の記録ではなく、かつて自分と同じように、日々起きて寝て食べて、つまらない事にくよくよしたり、好きな事で大いにはしゃいだりしたであろう誰かが愛してきた随筆として、あらためて新鮮に生きてくる気がする。やはり装丁は大事だ。 内容も、鎌倉時代の古典だからと構えて開いたものの、思っていた以上に、すんなり意味が入ってきて面白く読めた。 もちろん1000年近い大昔の文章そのままではなく、現代人が読みやすいような形式にしてあり、全ページに古語や歴史背景の注がついた親切設計だからというのはあるだろう。おかげでちょっと分からなくてもそこを読めば99%普通に読めた。 そしてなんといっても母語なので、慣れ親しんだ表現もあれば、大昔も今も変わらない言葉も多く、言葉のリズムや響きからしてとんでもなく親しみを感じる。そこが大きい。鴨長明の文章と比べると、外国語は本当に外国そのものだ。語順にはめまいを覚えるし、辞書を引いても引いても無限に不明単語とイディオムが出てきて、多少分かるようになってきてもアウェイ感に苛まれる。 『方丈記』の文章が分かりにくいと感じる人たちはおそらく黙読しているのではないかと思う。その昔、読書とは音読だったと聞く。現代人もそれにならい、言葉の響きとリズムを楽しみながら、書かれている情景を思い浮かべ、それこそ鎌倉時代のペースで、ゆっくりゆっくり散歩をするように音読してみれば、見えてくるものは随分違うはずだ。 大地震や大津波等のアポカリプト的大災害が続いている今『方丈記』を読むと、今も昔も変わらない世の中が見えてきて、何があってもそんなに騒いで悲壮感に浸ることもないような気がしてくる。日々滞りないのが一番ではあるが、災害の存在そのものをあってはならない物とみなすのは自然を無視することだ。そもそも造山帯の上にある島国に自然災害が多いのは当たり前であって、温暖湿潤気候という生命豊かな風土と合わせて、自然の恐ろしさとありがたさを観念でなく己の現実として、いわば自然と一体化して生きて来たのがご先祖様たちであったと思う。『方丈記』にも酷い自然災害だけでなく、冒頭だけでも豊かな川の流れや朝露と朝顔の例えのような美しい自然が豊富に現れていて印象深い。なのにその子孫である我々が、自然を完全にコントロールし、征服することで生き延びてきた西洋人たちの思想を明治以降、必死に真似している。それこそ砂漠で履くために作った靴を田んぼで履いているようなもので、国土も人の心も疲弊して当然の話だ。 そこらの自己啓発本やセルフケア本に金を出すより、この600円弱の岩波文庫を買った方が、苛烈な資本主義に無茶苦茶になった現代日本人のメンタルヘルスは回復する。これは間違いない。 ただ、古文の基礎学習を受けていない場合はこれでも難しいかもしれない。国語学習から古文を無くしたら一般庶民はこうした文化の宝にも到達できなくなり、アウェイ感に満ちた舶来物を居心地悪く押しいただくしかない植民地の民になる。やはり基礎教育は国民の意識形成の根幹に関わるものなのだなと思うなどした。 ちなみに解説はあえて読んでいない。人の解釈を読み飛ばして分かった気になるより、直に鴨長明の話を聞いた方が得る物は多いと思う。 美術展覧会などに行っても、目の前にある絵画そっちのけで解説文を読むことばかりに時間をかける人たちがいるが、芸術は鑑賞者が知性や感性でもって作品と感応するという「体験」にこそ価値があるものではないか。古典文学も同じことだ。

Posted by ブクログ

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