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中国人の日本研究史 東アジアのなかの日本歴史12
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中国人の日本研究史 東アジアのなかの日本歴史12

武安隆, 熊達雲【著】

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中国人の日本研究史 東アジアのなかの日本歴史12

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 六興出版
発売年月日 1989/08/10
JAN 9784845381029

中国人の日本研究史

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2018/05/11

◆中国人研究者による日本史研究をまとめたシリーズ第12巻のテーマは、中国の史書や研究から見た日本像。戦火が相手の関心を最大にする皮肉とともに、ナショナリズムとは異質の研究者魂も垣間見できる◆ 1989年刊行。 著者武安隆は南開大学歴史研究所助教授、同熊達雲は中国人事部行政研究...

◆中国人研究者による日本史研究をまとめたシリーズ第12巻のテーマは、中国の史書や研究から見た日本像。戦火が相手の関心を最大にする皮肉とともに、ナショナリズムとは異質の研究者魂も垣間見できる◆ 1989年刊行。 著者武安隆は南開大学歴史研究所助教授、同熊達雲は中国人事部行政研究所講師。 ◆中国人の日本研究者によるシリーズ12巻は、タイトルどおり、各時代の中国人による日本研究である。つまり現代における日本、あるいは日本史研究というだけではなく、過去において同時代的に日本を研究・調査した(それこそ三国志の「魏書烏丸鮮卑東夷伝倭人条」も含まれる)ものも分析対象とし、各時代の日本への視座・誤謬についても検討を加える。  中国人研究への批判的な目線は著者らにすら伏流しているため、彼らの、ナショナリズムとは異質な研究者魂も感じ取れる。ただ、現代の歴史研究者はマルクス主義(というより硬直的な段階史観)を分析視座の究極に据えているため、完全な誤りとまでは極言しないものの、明治維新・戦後改革や経済発展の分析の雑駁さ、実証性の低さは否定できない。  ところで、戦火を交えた時と、その前後に日本研究の活動が活発化しているのは、戦いに勝とうとするときに相手に最大の関心が生まれるという皮肉を露わにしているが。具体的には➀倭寇と豊臣秀吉の朝鮮半島攻撃(明代後期)、➁日清戦争前後、➂十五年戦争期において、良くも悪くも日本研究が盛んになり、後代に残るほどの優れた研究・調査の跡を見つけ得るようだ。  備忘録。 ➀ 遣隋使での「無礼な国書」と「派遣使の皇帝への慇懃な態度」は両立できる指摘。 ➁ 倭国に「日本」との国号を押し付けたのは、唐を周という国号に変えさせた則天武后の可能性。 ➂ 中世室町時代の勘合貿易は、明朝側が懸命に日本側に朝貢実施を求めた結果、実施・継続した可能性。  なお、戦火のキナ臭さが研究を進めるという面はひとまず置くとしても、この歴史研究書を見るにつけ、日本において、対中研究所が、公的・民間を含めどれほど存在し、人的・物的な量・質が投入され、充実した国費の投入があるか?。  寡聞にして知らない点ではあるが、どうにも不十分ではないかとの疑念がむくむくと…。

Posted by ブクログ

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