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魚雷艇学生 新潮文庫
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魚雷艇学生 新潮文庫

島尾敏雄【著】

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魚雷艇学生 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/07/29
JAN 9784101164045

魚雷艇学生

¥275

商品レビュー

3.7

20件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 魚雷艇特攻隊
  • 青年の葛藤
  • 戦争の真実
  • 特異な経験
  • 仲間との絆
  • 訓練の日々
  • 内面的成長
  • 戦後の再評価
  • 生と死の狭間
  • 史実に基づく物語

特攻隊としての運命を背負った青年の日々を描いたこの作品は、戦争の真実を静かに、しかし深く掘り下げています。特異な経験を持つ著者が、当時の感情を交えつつ、訓練の日々や仲間との関わりを観察者の視点から描写することで、読者は戦争の現実に引き込まれます。青年は、周囲から浮いた存在として自らの運命を見つめ、特攻隊員としての役割を果たす中で、過去の自分との二重写しのような感覚を抱きます。戦争の中での生と死、そしてその葛藤が率直に表現されており、特攻隊という特殊な集団の内面がリアルに伝わってきます。戦後80年を経た今、再評価されるべき作品として、深い感慨を与えてくれます。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/09/28

「震洋」という特攻兵器があったことは以前から知っていて、合板製のモーターボートというその概要を知ったときは、狂気の沙汰であるとしか思えなかった。爾来、とくに専門書を読むようなことはなかったが、この兵器のことは関心の一端にありつづけていた。そして今回、それとは知らずたまたま手に取っ...

「震洋」という特攻兵器があったことは以前から知っていて、合板製のモーターボートというその概要を知ったときは、狂気の沙汰であるとしか思えなかった。爾来、とくに専門書を読むようなことはなかったが、この兵器のことは関心の一端にありつづけていた。そして今回、それとは知らずたまたま手に取ったこの『魚雷艇学生』が、まさにその「震洋」の話であった。とはいえ本作は特攻そのものを描いているわけではなく、戦争映画のようなスペクタクルもなければ、人がバタバタと亡くなるわけでもない。「解説」でも触れられているが、語り口はあくまでも淡淡としている。でも戦争の脅威や非人道性が伝わらないかといえばぜんぜんそんなこともなく、そもそもほんらい一介の学生に過ぎなかったはずの主人公=著者がいつのまにか指揮官に任じられていることじたい、この戦争の無謀さを物語っている。数数のエピソードにしても、とうてい戦争で勝てるような集まりではないことがよくわかる。主人公が入隊した時点ですでに勝機はなかったといってよいだろう。野間文学賞および川端康成文学賞を受賞していることからもわかるとおり、本作は単純に文学作品としても名高いが、このような戦争の一端を知ることができるという点で、貴重な戦争の記録としても読む価値がある小説である。

Posted by ブクログ

2025/12/15

生前出版された最後の小説。 奥野健男が解説にて、「あとさき」の「さき」であると書いていた。なるほど。1943年9月から44年11月までの体験記。 「あと」は、「出孤島記」、「出発は遂に訪れず」、「その夏の今は」など。 本を手にした瞬間は、なんて改行が少ないんだろうと抵抗が大きか...

生前出版された最後の小説。 奥野健男が解説にて、「あとさき」の「さき」であると書いていた。なるほど。1943年9月から44年11月までの体験記。 「あと」は、「出孤島記」、「出発は遂に訪れず」、「その夏の今は」など。 本を手にした瞬間は、なんて改行が少ないんだろうと抵抗が大きかったが、文章は断然読みやすかった。 大学出だから、「即席」で下士官になってしまったゆえの、苦と楽。 最近島尾敏雄を集中的に読んでいるからこそ、ではあるが、この語り手の「煮え切らない」感じは、好きにならざるを得ない。 まず学徒出陣の訓練生(海軍兵科予備学生に志願)としては周囲(24歳くらい)より数歳年上(28歳)ということもあり、馴染めない。 キャラメルを頬張るのがどうとか、どーでもいいあれこれを、簡単にやり過ごせない、何かしらの自負がある。文学かぶれゆえのややこしい感じ! といっても、大西巨人「神聖喜劇」の東堂太郎のように、ある意味ヒロイックな言動をする気概も、特になく、ある程度流され、ある程度抵抗を覚え。 なるほどそういう視点、と思ったのは、下手でも無能でも特攻なら自分が直接操作するから比較的単純に違いない、とか、前例のない特攻組の「伝統のなさ」こそに惹かれた、とか、うーん確かに。 力まないというか、クールな感じ。 文芸ってやっぱり、敗者とか、疎外されたがわのものだよな、と。 (宮崎駿が何度か描いた、軍部の力みの、真逆) そんな語り手も、制服組としての優越感や特権を、つい行使してしまうあたり、地位って人を形成するよな、とか、立場が作る誇りが人を成り立たせるんだな、とか。(特攻体験というより、特攻"隊"体験だったと、「新編 特攻体験と戦後」での吉田満との対談にて、こだわっていたが) 部下を持ったあとも、部下の野卑な強靭さに比べて自分の地位は虚構でしかないという意識……虚勢を張るというほどのファナティックはないが、ここに「ポーズをとる」、「役割を演じる」という、のちの「死の棘」に至る、渦中でも熱中しきれず醒めている感じが、あるし、これってある種の人間の宿命でもあるのかな、と。 どこぞの料亭で暴力になじみかけた、という印象的な挿話があるが、本作ののち、奄美・加計呂麻島に渡って、島民にある意味受け入れられたり、どころか島の娘と逢瀬を重ねたり、特攻兵の長だからこその特権を恣にした事実もあるので、「あとさき」の「さき」のプリセットがかくして整った、という幕引き。 ちなみに、奥野健男が、島尾敏雄の経験(特攻命令と保留)ってドストエフスキー(死刑宣告と直前の減刑というかヤラセ)と似ているなと自分がずっと思っていたことを、書いてくれていたので、嬉しかった。 目次 第1章 誘導振 第2章 擦過傷 第3章 踵の腫れ 第4章 湾内の入江で 第5章 奔湍の中の淀み 第6章 変様 第7章 基地へ ◇解説 奥野健男

Posted by ブクログ

2025/08/23

東京ドームで阪神巨人戦を観戦した帰りに、勝利の余韻に浸りながらフラフラと神保町あたりまで歩いた。 ふと入った澤口書店で200円で購めた。 『千曲川のスケッチ』と迷ったが、8月17日という購入日のせいか、この作品を手に取った。 ここには、内部から見た等身大の戦争があり、それは特...

東京ドームで阪神巨人戦を観戦した帰りに、勝利の余韻に浸りながらフラフラと神保町あたりまで歩いた。 ふと入った澤口書店で200円で購めた。 『千曲川のスケッチ』と迷ったが、8月17日という購入日のせいか、この作品を手に取った。 ここには、内部から見た等身大の戦争があり、それは特攻隊という世界でも稀に見る特殊な集団が、虚飾なく、眼前に現れてくるかのような精密さで書かれている。 記述が率直で記憶が曖昧なところや、願望からくる無意識の修正の可能性がある場合は、正直に告白されている。 戦後80年のいま、読んで良かったと思う。

Posted by ブクログ

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