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ダンシング・ガールズ マーガレット・アトウッド短編集

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商品詳細
内容紹介 | 内容:火星から来た男.ベティ.キッチン・ドア.旅行記者.訓練.ダンシング・ガ-ルズ |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 1989/11/25 |
JAN | 9784560042625 |
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ダンシング・ガールズ
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
長編が素晴らしいので、短編も読んでみた。 悪くないが、長編の方に力を発揮する作家なのかなと感じた。十分面白いが、えぇっ、これで終わらせないでもっと書いて!と思わずにはいられなかった。 しかし、「ベティ」での女性への優しさと共感、「キッチン・ドア」「旅行記者」での女性の能力への信頼...
長編が素晴らしいので、短編も読んでみた。 悪くないが、長編の方に力を発揮する作家なのかなと感じた。十分面白いが、えぇっ、これで終わらせないでもっと書いて!と思わずにはいられなかった。 しかし、「ベティ」での女性への優しさと共感、「キッチン・ドア」「旅行記者」での女性の能力への信頼にアトウッドの本質を見た思いがした。 「火星から来た男」は、しつこい異人種の外国人の男ってこういうイメージなのかな、と。日本人もこう感じられているのかも、と暗い気持ちになった。
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女性心理描写が巧み。そして男性心理描写も的確!「こうありたい自分」と「そうならない現実と自分自身」が日常目線で書かれた短編集です。
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何か変わったテーストの小説が読みたいと思いついてあれこれ書評などを見たりしつつ何となくしっくりこない感を味わった後、岸本さんの翻訳したモノというのがきっと今一番読みたいものじゃないかと気付いてこの本に辿り着く。 「新しいアメリカの小説」と銘打たれたシリーズの一冊(でもアトウッ...
何か変わったテーストの小説が読みたいと思いついてあれこれ書評などを見たりしつつ何となくしっくりこない感を味わった後、岸本さんの翻訳したモノというのがきっと今一番読みたいものじゃないかと気付いてこの本に辿り着く。 「新しいアメリカの小説」と銘打たれたシリーズの一冊(でもアトウッドはカナダの人だけれど)である本書の帯を見ると、興味深いことに他にはオースターの「鍵のかかった部屋」(本当はシティ・オブ・グラスを出すつもりだった、と柴田さんがCoyoteで明かしてました)や、ティム・オブライエンの「僕が戦場で死んだら」などが並んでいる。アトウッドのこの本が、だからといって同じようなファンを引き寄せたかどうかは知らないけれど、自分にとって感慨深かったのは、最近はまっていたJudy Budnitzによく似たテーストの小説が既に30年も前に出ていたという事実。少しベトナム戦争の影があちらこちらに見え隠れするけれど、どの短篇も時による風化をそれ程受けていないように思う。 Budnitzに似ていると書いたけれども、実はアトウッドのこの短篇集に収まっている作品はどれもほとんどオチがなくて、Budnitzのそれを読み終えた時に感じることができる解放感を味わうことはできない。それでも二人に共通していると感じるものがあるのは、読み進める過程で自分の中のどこかのねじがギリギリと巻き上げられていくような感慨のせいだと思う。しかし、繰り返すけれどもアトウッドはそれを解放してくれることはない。 その一方で「ほらね、絡まってしまったでしょう」と、どこかで世間一般を信じていた自分がアトウッドに手玉に取られたような声が聞こえてくる過程で、ねじはリセットされる。不思議な味わいが残る。 読み始めは、なぜこれを岸本さんが、という想いが頭の片隅をよぎったりしたけれども、読了してみればなんのことはない、岸本さんの「変なものを探り当てる力」の確かさを再認識したのであった。
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