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フリーメイソン 西欧神秘主義の変容 講談社現代新書930
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フリーメイソン 西欧神秘主義の変容 講談社現代新書930

吉村正和【著】

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フリーメイソン 西欧神秘主義の変容 講談社現代新書930

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1989/01/20
JAN 9784061489301

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商品レビュー

3.1

24件のお客様レビュー

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2010/05/28

世界を牛耳っていると…

世界を牛耳っていると一部で噂される結社、フリーメーソンの起源や階位、しきたりなどを詳述。陰謀論を考慮に入れないのであれば、この一冊でフリーメーソンについて充分な知識を得ることができる。

文庫OFF

2010/05/28

裏で世界を動かしてき…

裏で世界を動かしてきた、秘密結社の正体。かなり怖い。

文庫OFF

2019/03/24

 ブックオフで108円で買って、ずっと置いてあった本。これだけ海外のことに色々興味があるのに「フリーメイソン」というのはほとんど名前しか聞いたことがない状態だったので、いつかちゃんと勉強してみようと思った。仕事がひと段落したところで、やっと読んだ。去年の夏に沖縄に行った時、車の中...

 ブックオフで108円で買って、ずっと置いてあった本。これだけ海外のことに色々興味があるのに「フリーメイソン」というのはほとんど名前しか聞いたことがない状態だったので、いつかちゃんと勉強してみようと思った。仕事がひと段落したところで、やっと読んだ。去年の夏に沖縄に行った時、車の中からMason何とかとか書いてあった施設を発見して、これってフリーメイソン何だろうか、とか勝手に思っていたことも、ずっと頭に残っていたので。  端的に言ってしまえば、思っていたような組織ではなくて、なんかどこにでもありそうな感じの組織で、ただその「参入儀礼」とかがちょっと神秘的、という印象だった。「なかには、フリーメイソンは、国際陰謀事件を背後で操る秘密政治結社であるなどと本気で考えているひとがいまだにいるかもしれない。」(p.12)とあるが、この本が書かれた30年以上経った今でも、ダン・ブラウンシリーズの影響もあってか、なんかそんな組織なんじゃないか、と、おれが思っていました。無知とはこのこと。「フリーメイソンは、貴族あるいは上層市民層の社交クラブとして発足」(p.54)しており、「先端的な思想に関する情報を交換していた」(同)だそうだ。「フリーメイソンの基層に社交クラブ的要素があり、その上の層に、啓蒙主義・理神論・科学主義という十八世紀の時代精神を体現」(同)しているが、「独自の思想・主張をもっていたわけではない」ということで、ただ集まっている人たちが主に上記のような思想を持っていた、ということだそうだ。さらに、そういう思想を持った人たちだけでなく、十八世紀はキリスト教が退潮していく時期であり、「それまでキリスト教が満たしていた、人々の超自然世界への欲求を吸収するかたちで、さまざまな神秘主義・心霊主義が登場してくる」(p.55)時に、そういう思想の人たちも参加して、現在の視点からすれば2つのフリーメイソンであるように見えるが、「十八世紀においては、神秘主義と合理主義(=理性主義)がそれほどはっきりと区別はされず、むしろ両社は互いに融合していた」(p.56)というのも、全然知らなかった。  そして、フリーメイソンの歴史を探ることで、同時にこの本のサブタイトルにもなっている「西欧神秘主義の変容」を探ることにもつながるのだが、まず「『人間が神に等しい者』になるという主題」(p.94)、あるいは「人間が神と一体化しようとする試み」(p.96)=「始原(アルケー)への夢」は、西欧文明が「古代から近代にいたるまで飽くことなく問い続けてきた主題」(p.94)だということを押さえておかなければならない。そして、十七世紀後半から「神への接近という主題は、人間の道徳的完成という倫理的な主題にすり変わって」(p.103) いったらしい。ちなみにこの「道徳的完成」ということについても、「非ヨーロッパ文化圏に住むわれわれにはそれほど大きなインパクトを与えることはない。しかし(後略)」(p.104)ということも指摘されて、なるほどと思った。いつか「日本人の宗教はどうなってるんだ」と新宿の居酒屋でたまたま隣に座ったイタリア人に聞かれた時に「みんなが信じる特定の神や信仰はないかもしれないけど、みんながより良い人間であろうとする心理はあるんじゃないか」みたいな答えをしたことを思い出した。とにかく、ここで「神に近づく」ということから「徳を備える」というところに行きつく。さらにそこから「次の段階として共同社会の完成に向かう」(p.113)ということで、「フリーメイソンは最終的に世界市民主義あるいは四海同胞主義を指向することになり、キリスト教とくにカトリック教会の宗教的世界主義の発想につながるのである。大道具・小道具はなるほど新しく取り替えられるが、役者もプロットもほとんど同じという劇を、われわれは何度も見せられることになる。」(p.113)という捉え方が重要であるように思われた。こういう風に、歴史をちゃんと辿って、その現象を大局的に解釈する興味深さというか、そういう視点が大事だと思った。最後の方の章では、アメリカに生きる色々な人がフリーメイソンですよ、という話だが、「アメリカ合衆国はフリーメイソンによって独立を達成し、フリーメイソンによって国家建設が続けられたというフリーメイソン史家の主張も、あながち見当はずれとして片づけることはできないのかもしれない」(p.155)という部分が印象的で、冷静に見たとしても、そう言えるというのが意外だった。むしろアメリカ史とかを考える時に、フリーメイソンというか「西欧神秘主義の変容」を考えることが必須なんじゃないかと思う。  ということで、「フリーメイソン」という、ちょっと俗っぽいネタにもなりそうなのに、色々勉強できて、良かった。(19/03/23)

Posted by ブクログ

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