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ロシアについて 北方の原形 文春文庫
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ロシアについて 北方の原形 文春文庫

司馬遼太郎【著】

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ロシアについて 北方の原形 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1989/06/01
JAN 9784167105587

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商品レビュー

3.8

45件のお客様レビュー

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2024/05/18

ヤルタ会談に関する理解、このたった数行レベルの話をするための前提となる事実認識の読者への要求がすごい。 ?と思うところもあるけれども、今のウクライナとかアジア人の他者への理解など、考えられる考察多いです。 これなら作者お得意の蘊蓄ご開陳も致し方なし、です。

Posted by ブクログ

2024/04/12

司馬遼太郎氏が『坂の上の雲』など、ロシアを題材にした作品を執筆する中で感じた彼の国に関する論考がまとめられている。その歴史的な成り立ちや、「タタールのくびき」等の民族的価値観に影響を与えた経緯について、体系的に理解できる。 ロシアの日本に対する羨望は、領土拡張などの野心というよ...

司馬遼太郎氏が『坂の上の雲』など、ロシアを題材にした作品を執筆する中で感じた彼の国に関する論考がまとめられている。その歴史的な成り立ちや、「タタールのくびき」等の民族的価値観に影響を与えた経緯について、体系的に理解できる。 ロシアの日本に対する羨望は、領土拡張などの野心というよりも恋慕に近い感情がある。シベリアという巨大な大陸を抱え、そこに暮らす住民たちの飢えや経済交流を極東側の列島に期待してきた歴史があるが、鎖国し毛皮や自然資源をさほど求めてない日本はずっと交流を絶ってきた。 帝国としては後発で、広大な領土をまとめるためには統制的な絶対君主が必要な国家体制は、実は今も変わっていない。そして常に飢えてきたロシア国民にとっては、ウクライナ周辺の肥沃な農地は手放してはならない不凍の食糧庫だろう。現在の国際情勢にも繋がるロシアという国の源流を知る上で良書である。

Posted by ブクログ

2024/03/17

某所読書会課題図書:シベリアを中心に東方のロシア、南方の蒙古、中国の動向を非常に長いスパンで詳述したものだが、知らない事実が満載で楽しめた.ウクライナがある意味でロシアの原点であるとの指摘もあり、2022年2月に始まったウクライナ侵攻も歴史的な考察が必要だと感じた.シベリアに進出...

某所読書会課題図書:シベリアを中心に東方のロシア、南方の蒙古、中国の動向を非常に長いスパンで詳述したものだが、知らない事実が満載で楽しめた.ウクライナがある意味でロシアの原点であるとの指摘もあり、2022年2月に始まったウクライナ侵攻も歴史的な考察が必要だと感じた.シベリアに進出したロシアが日本の存在を知り、様々な工作を仕掛けてきた歴史的事実も、現代人として知っておく必要があろう.工藤平助(1734-1800)などあまり歴史の表に出てこない人物に注目していることに感心した.イルクーツクという地名は、小生が小学生時代 我が家によく来ていたおじさんがイルクーツクにいたことを話してくれたことを思い出し、懐かしかった.

Posted by ブクログ

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