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人麿の謎を解く
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人麿の謎を解く

土淵正一郎【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新人物往来社
発売年月日 1989/11/11
JAN 9784404016829

人麿の謎を解く

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2014/04/03

(2014.04.02読了)(2014.03.21購入) 【日本の古典の周辺】 万葉集にたくさんの歌を残した柿本人麿についての本です。人麻呂についての以下の本を読んだついでに読んでみました。 「水底の歌(上)」梅原猛著、新潮文庫、1983.02.25 「水底の歌(下)」梅原猛著、...

(2014.04.02読了)(2014.03.21購入) 【日本の古典の周辺】 万葉集にたくさんの歌を残した柿本人麿についての本です。人麻呂についての以下の本を読んだついでに読んでみました。 「水底の歌(上)」梅原猛著、新潮文庫、1983.02.25 「水底の歌(下)」梅原猛著、新潮文庫、1983.02.25 「人麻呂の暗号」藤村由加著、新潮社、1989.01.30 梅原さんの『水底の歌』への批判がたくさん出てくるので、読む順番としてはよかったかなと思います。付記として、『人麻呂の暗号』批判もついているので、こちらも丁度良かったかなと思います。 土淵さんの本が書かれる以前に書かれている人麿についての諸説に言及しながらそれらの欠点を補い、これぞ決定版という意気込みはたいしたものだと思います。 ただ、土淵さんの謎解きは、読者と謎解きの面白さを共有する形での記述方法をとっていないので、読み物としての面白さには欠けるかなと思います。 説としては間違っていたとしても、『水底の歌』や『人麻呂の暗号』の方が読み物としての面白さは、断然まさっています。 この本を完成するのに、10年かかったそうですが、どういう試行錯誤の末にこの結論に達したのかを、記述してもらうと、読者も謎解きの場面を共有できて楽しめたのかな、と思います。いろいろと考え、検討した結果、この結論に達した、という述べ方をしてもらえると思うのですが、結論のみ出されて、これ以外に謎解きの正解はない、といわれても、結論の妥当性は、読者には判断しかねます。 また、人麻呂がなくなったときの歌に関連する解釈は、すべて書いてあるままに読んで解釈しているのに、古今和歌集のかな序文に関しては、真淵の説を支持し、後世に書かれたものとしています。書かれているままを支持する道はなかったのでしょうか。 梅原説を支持できないから、真淵説を支持するというのでは、寂しい限りです。 人麻呂の歌が多数引用されているのですが、大部分は、原文と書き下し文のみで、現代語訳がついていないので、古文の読解力が不足している僕には、著者の主張の妥当性が伝わりませんでした。 【目次】 はじめに 第一部 人麿、私生活の謎 第二部 鴨山関係の既往諸説批判 第三部 人麿、公生活の謎 第四部 人麿、出自と業績の謎 第五部 『万葉集』の成立と真淵説評価の謎 付記『人麻呂の暗号』について 人麿・『万葉集』成立の略年表 おわりに ☆関連図書(既読) 「万葉集入門」久松潜一著、講談社現代新書、1965.02.16 「万葉集」坂口由美子著・角川書店編、角川ソフィア文庫、2001.11.25 「水底の歌(上)」梅原猛著、新潮文庫、1983.02.25 「水底の歌(下)」梅原猛著、新潮文庫、1983.02.25 「人麻呂の暗号」藤村由加著、新潮社、1989.01.30 「大伴家持」佐佐木幸綱著・吉松八重樹絵、さ・え・ら書房、1984.04. 「悲歌 大伴家持」田中阿里子著、徳間文庫、1991.04.15 (2014年4月3日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 梅原猛氏『水底の歌』斎藤茂吉「鴨山考」をはじめとする諸説の人麿像の矛盾を衝き、史料を駆使して人麿の私生活・公生活、出自と業績をして『万葉集』成立の謎を解明。

Posted by ブクログ

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