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あふれるもの 瀬戸内寂聴自選短篇集
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商品詳細
内容紹介 | 内容:花芯.あふれるもの.夏の終り.けものの匂い.みみらく.蘭を焼く.吊橋のある駅 |
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販売会社/発売会社 | 學藝書林 |
発売年月日 | 1989/10/10 |
JAN | 9784905640561 |
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あふれるもの
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※このレビューにはネタバレを含みます
メロディアスライブラリーで『蘭を焼く』が取り上げられるところから、探して読み始めた本。 考えてみたら、瀬戸内寂聴さんの著作はほとんど読んだことなかった。ましてや晴美さんでお書きになってたこのあたりの話は・・。 ただだいぶ前に、日経新聞で連載されていた寂聴さんの半生は読んでいた。 だから、この短編集に掲載されている道ならぬ恋をする女たちに、そんな寂聴さんの姿が投影されているのは感じた。 うっかりすると全部、寂聴さんの分身のように読んでしまうところもあったかもしれない。実際は、自分の体験をこれらの作品に昇華させているのだろうけど・・。 『花芯』は今でこそ普通に読めるけど、発表された時代を考えると、そりゃあとんでもないということになっただろうな。 ちなみに母と母の姉は寂聴さんより少し年下だけど、どうも彼女たちに寂聴さんは評判があまり良くなかったみたいだ。 ただそんな波瀾の半生を送ってきたからこそ、晩年の言葉が多くの人に届いたんだろうと思う。
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