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ブルースの女王淡谷のり子

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1989/12/25 |
JAN | 9784163439501 |
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ブルースの女王淡谷のり子
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
NHK朝ドラ「ブギウギ」に刺激されて読んでみた本,4冊目。 1989年に書かれた伝記である。 評価を5にしたのは,本書が淡谷のり子のことだけではなく,のり子がかかわった人物のことや,日本の時代背景,音楽的な流行などについても,しっかりと書かれていたからだ。読み応えのある伝記だった...
NHK朝ドラ「ブギウギ」に刺激されて読んでみた本,4冊目。 1989年に書かれた伝記である。 評価を5にしたのは,本書が淡谷のり子のことだけではなく,のり子がかかわった人物のことや,日本の時代背景,音楽的な流行などについても,しっかりと書かれていたからだ。読み応えのある伝記だった。 ただ,ひとつだけ難を言えば,小見出しが欲しかった。あまりにもだらだらと文章ばかりが続くので,けっこう読みにくい。 この欠点は,先に褒めた内容と表裏一体であって,のり子のことを話していると思っていると,いつの間にか文章がその周辺の話になっていくという感じなのだ。もちろん,読み手にそれが分からないわけではないのだが,例えばちょっと戻って読もうとすると,もう,どこに何が書いてあったのかがわからなくなる。 せめて,「ここからは○○について書いているよ」というのが分かるとよかった。 ま,それがなくても,貴重な伝記である。 筆者が伝記を書きたいと思ったきっかけは以下の通り。 淡谷さんの伝記を書きたいと思い立ったのは,五年前,わたくしの参加している「戦争への道を許さぬ女たちの連絡会」が主催した開戦記念日十二月八日の集いに出演していただいたのがきっかけだった。(あとがき,p.315) 最後まで軍歌を歌うことを拒みつづけ,派手な衣装や化粧を「これはわたしの戦闘服です」と言い続けた淡谷のり子は,日本歌謡界でも稀有な存在だったよなあ。 それに比して,藤山一郎なんて,時代とは言え,本当に情けない。 ついでにいうと,のり子は,戦後しばらくして「懐メロ」が主体のテレビ番組の中で,平気で軍歌などを歌う昔の歌手を見て呆れていた。 そしていつまでも現役でいたい=新しい歌に挑戦したいという姿勢だったのが,すごい。
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