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絵合せ 講談社文芸文庫
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絵合せ 講談社文芸文庫

庄野潤三【著】

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絵合せ 講談社文芸文庫

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商品詳細

内容紹介 内容:星空と三人の兄弟.卵.丘の明り.尺取虫.戸外の祈り.野菜の包み.さまよい歩く二人.小えびの群れ.カ-ソルと獅子座の流星群.絵合せ 著書目録:p348~350
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1989/06/10
JAN 9784061960480

絵合せ

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2022/04/11

1967年から71年にかけて発表された、著者の短編作品10編を収録しています。 長女の和子と、明夫、良二という二人の息子とともに暮らす家族のすがたがえがかれています。最後に収録されている「絵合せ」では、和子が他家に嫁ぐことがきまっている家族の一コマがえがかれていますが、それ以外...

1967年から71年にかけて発表された、著者の短編作品10編を収録しています。 長女の和子と、明夫、良二という二人の息子とともに暮らす家族のすがたがえがかれています。最後に収録されている「絵合せ」では、和子が他家に嫁ぐことがきまっている家族の一コマがえがかれていますが、それ以外の諸編でも、二人の息子の成長していくようすがうかがわれます。いつまでも変わることのないように見える、何気ない家族のひとときのなかにも、意識に上ることのない無数の変化をはらんでいることに気づかされます。 「星空と三人の兄弟」や「さまよい歩く二人」では、家族の日常の出来事を、グリム童話の話になぞらえつつ語られているところが印象的です。著者にその意図が明確にあったのかという点については疑わしいものの、ゆっくりと、しかし確実に変化しつつある現実の家族のありようと、永遠に変化することのない物語のなかの時空が交錯しているかのように感じられました。

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2021/03/08

1967~71年に執筆された10作品を収録。65年の『夕べの雲』と比べると、自然の描写が少ないように思われたが、それだけ周囲の開発が進んだということだろうか。長女結婚間近の日常を綴る表題作が最も読みやすく、最も印象深かった。 「静物」や『夕べの雲』に登場した小道具やエピソードが...

1967~71年に執筆された10作品を収録。65年の『夕べの雲』と比べると、自然の描写が少ないように思われたが、それだけ周囲の開発が進んだということだろうか。長女結婚間近の日常を綴る表題作が最も読みやすく、最も印象深かった。 「静物」や『夕べの雲』に登場した小道具やエピソードが時々再登場していて、気づいたときは「おっ」となる。そして、時の移ろいが心に深く入り込んでいく。

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