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ドイツ言語哲学の諸相
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 1989/04/01 |
JAN | 9784130100557 |
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ドイツ言語哲学の諸相
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ライプニッツ、ヘルダー、フンボルト、ニーチェ、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、ガダマーの7人の哲学者たちの言語にかんする思想について論じた本です。 「あとがき」には、本書が前著『解釈学』(1985年、世界書院)の姉妹編だと書かれており、言語がわれわれの認識のありように深くかか...
ライプニッツ、ヘルダー、フンボルト、ニーチェ、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、ガダマーの7人の哲学者たちの言語にかんする思想について論じた本です。 「あとがき」には、本書が前著『解釈学』(1985年、世界書院)の姉妹編だと書かれており、言語がわれわれの認識のありように深くかかわっていることが、それぞれの哲学者たちの議論を通じて論じられています。著者は本書の序章において、言語が研究の「対象」であると同時に研究の「道具」でもあるという二重の性格をもっていることを指摘します。こうした著者の問題意識は、ライプニッツやヘルダーによって、言語と観念とのかかわりにかんする思索の検討を通して垣間見られており、さらに独創的な言語哲学を構想したフンボルトや、解釈学の立場から言語についての思索を展開したハイデガーとガダマーの思想において、いっそう顕著に表れています。 一方、ウィトゲンシュタインの哲学についての著者の評価は両義的です。本書では、『哲学探究』におけるウィトゲンシュタインの言語思想の検討が中心的になされており、そこに解釈学的な言語理解に通じるものがあるとされつつも、十分な検討がくわえられることのないまま「言語ゲーム」や「生活世界」といった概念のうちに言語のじっさいの働きが投げ入れられてしまっていると批判されています。「言ってみれば、ハイデガーが森の奥深くにますます入り込んで行くのに対して、ヴィトゲンシュタインは森の中をあちこち歩き回るにすぎない」と著者はいいます。個人的には、こうした評価にはかならずしも同意できないものの、解釈学の立場からウィトゲンシュタインの思想を理解しようとすれば本書のような議論になることは十分に理解できるように思います。
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