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生物のかたちづくり 発生からバイオコンピュータまで
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | サイエンス社 |
発売年月日 | 1988/05/10 |
JAN | 9784781905099 |
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生物のかたちづくり
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生物のかたちづくり
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前著を補完する様な立場で書かれた本とも解釈出来る。つまり、前著で扱われていない対象を扱っている。そもそも、前著に発生学の対象は出てこない。この本を読むと、発生学で多様な数学(的)が使われていることに驚く。微分方程式に始まり(これはほんの一部)、位置情報説を表現するための、極座標モ...
前著を補完する様な立場で書かれた本とも解釈出来る。つまり、前著で扱われていない対象を扱っている。そもそも、前著に発生学の対象は出てこない。この本を読むと、発生学で多様な数学(的)が使われていることに驚く。微分方程式に始まり(これはほんの一部)、位置情報説を表現するための、極座標モデル→複素関数論の応用。更に、言われてみればごもっともなのだが、発生のアルゴリズムを記述するために文法が使用されている。生成言語文法である。後半は、これにより様々な発生の過程が記述されていく。 もっとも、面白いと思う一方で、この本が出版されたのは昭和63年である。 この時点では、分子生物学の発展が不十分で、発生をいわば外から捉えるしかなかった。つまり、現象それ自体を記述してみるしか方法が無かったのだ。実際、この書籍の中にも未知の因子Xを仮定してといった記述が散見する。そうした仮定の下に研究を行わざるを得なかった状況がこうしたあだ花?を生み出したという解釈も出来る。 実際、その後20年の分子生物学の発展は著しく、成長、分化因子その物が次々に発見され、その各成長過程における分布、役割というものが詳細に理解された。したがって、こうした数学的表現は、作業仮説を構成するといった役割程度しか、もはやないのかもしれない。
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