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マス・イメージ論 福武文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 福武書店 |
発売年月日 | 1988/05/16 |
JAN | 9784828830773 |
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マス・イメージ論
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
吉本隆明は、虫酸が走るほど嫌いなのだが、その本は読む価値がある。この本もそんな一冊だ。タイトルから、TVの事を論じているのかと思ったが、主に彼の得意とする文芸について論じている。
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おもに新世代の作家の作品や、80年代に固有な消費文化の出来事をとりあげる。1章ごとに読みきり。思考のふれはばが独特。『戦後詩史論』の続編のようにも読める評論集。 テクストの表面をたどりつつ、色々な感触をたよりに味わうのだが、自分の身体(資質)がまるごとテクストのなかに埋め込ま...
おもに新世代の作家の作品や、80年代に固有な消費文化の出来事をとりあげる。1章ごとに読みきり。思考のふれはばが独特。『戦後詩史論』の続編のようにも読める評論集。 テクストの表面をたどりつつ、色々な感触をたよりに味わうのだが、自分の身体(資質)がまるごとテクストのなかに埋め込まれているので、もはや一刀両断のさばきなんかを行うことができない(自分の血がでる)。「表出」をとりあげる際に大切なことは、どこまでも内側に身を置くこと。 20歳の頃に読んで、奇妙なくらいに影響をうけました。 「詩人」にのみ許される(?)かのような、文体がめにつくかもしれません。ゼミで、佐伯啓思氏が、「(「詩人」というと聞こえがよいが) それは愚鈍な取組みと紙一重なものだよ」と言ってられた記憶があります。 もはや「表面」しかないのに、「内側」があるかのようにふるまうのは、眉唾だ、と言ったひともあったような気がします。 しかし、私には、批評のキレの甘さや、解読の非徹底よりも、「現在の未知」をまさぐる語りが、魅力でした。「未知の現在」といわず、語順を逆にするところが吉本氏らしいし、そこから方法論までが編み出される。理屈の部分をクリアできれば、楽しい冒険譚のようにも読めていた気がします。
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マスメディアによって表出された、小説、詩からTVCM、漫画に至る様々な形態の作品を、イメージとして解読しようとした評論集。著者のマス・イメージに対するスタンスは明確にされるが、イメージが完全に解読されてはいない。
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