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リシュリューとオリバーレス 17世紀ヨーロッパの抗争
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リシュリューとオリバーレス 17世紀ヨーロッパの抗争

J.H.エリオット【著】, 藤田一成【訳】

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リシュリューとオリバーレス 17世紀ヨーロッパの抗争

定価 ¥4,070

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1988/04/06
JAN 9784000024501

リシュリューとオリバーレス

¥1,375

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2016/01/20

17世紀前半、フランスとスペインで首席大臣として国政に携わったリシュリューとオリバーレスを比較検討する研究。おおよそ三十年戦争に重なる時代に生きた二人が、どのような価値観を抱いて政治に携わり、いかなる成功を収め、いかなる失敗を余儀なくされたかが綿密に描き出されている。リシュリュー...

17世紀前半、フランスとスペインで首席大臣として国政に携わったリシュリューとオリバーレスを比較検討する研究。おおよそ三十年戦争に重なる時代に生きた二人が、どのような価値観を抱いて政治に携わり、いかなる成功を収め、いかなる失敗を余儀なくされたかが綿密に描き出されている。リシュリューをフランス絶対王政確立の功労者、オリバーレスをスペイン帝国没落の責任者と単純化して捉えがちな従前の研究を批判しつつ、寵臣として出世した二人の地位がいかに国王に依存していたか、二人が「名声」という古典古代以来の伝統的観念に依拠しつつ対外戦争や財政改革に乗り出したこと、二人とも国内の伝統的諸勢力と闘争し、二人共いつ失脚してもおかしくない状況にあった(そしてオリバーレスは実際失脚した)ことなど、いわゆる国家理性論の時代と捉えられてきた時期に政策担当者がいかなる考えを持ち、それをどのように実行したか、17世紀のフランスとスペインの権力機構がどう構築されていたかが非常に分かりやすく記述されている。

Posted by ブクログ