ジェノグラムのはなし 家系図と家族療法

モニカマクゴールドリック, ランディガーソン【著】, 石川元, 渋沢田鶴子【訳】

• 販売会社／発売会社: 東京図書
• 発売年月日: 1988/05/18
• JAN: 9784489002533

商品レビュー

2016/11/02

・家族関係のパターンには、さまざまな型があります。特に興味深いのは、メンバーどうしの距離に関するパターンです。一般には、非常に緊密であるか、極度に疎遠であるか、両者の中間かのいずれかです。メンバーどうしが情緒的に「融合」あるいは癒着した家族もあるのです。互いがくっつきあったり、十分自立していない関係にあるメンバーは、対応できないほどの負荷や不安にシステムがさらされたときなどに、動きがとれなくなり、共倒れしてしまいやすいものです。

・マーガレットのやり口は、問題処理に長けていた幼いころからのものだった。長子として、年下の同胞の操作がうまかったことによるものと思われる。逆に、グレゴリーの方は末っ子で、周りで起きていることを変えるような能力をどちらかといえば持ち合わせていなかった。そのため、まわりを頼りにしてばかりいたのである。