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東京の下町 文春文庫
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東京の下町 文春文庫

吉村昭【著】, 永田ちから【絵】

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東京の下町 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1989/01/10
JAN 9784167169145

東京の下町

¥220

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2022/09/26

「吉村昭」のエッセイ集『東京の下町』を読みました。 「吉村昭」作品は昨年8月に読んだ『大本営が震えた日』以来なので、ほぼ1年振りですね。 -----story------------- 時・昭和の初め、所・日暮里。 著者を温かく育んでくれた大都会のなかのなつかしいふるさと。 ...

「吉村昭」のエッセイ集『東京の下町』を読みました。 「吉村昭」作品は昨年8月に読んだ『大本営が震えた日』以来なので、ほぼ1年振りですね。 -----story------------- 時・昭和の初め、所・日暮里。 著者を温かく育んでくれた大都会のなかのなつかしいふるさと。 その思い出の数々を愛惜の念をこめて。 夏祭り、映画館、火事、物売り、正月、演芸、大相撲、さまざまな食物、町の事件あれこれ…。 昭和2年生れの著者が幼少年期を過した、大都会の中のなつかしいふるさと、日暮里。 そこで紡いだ想い出の数々を愛惜の念をこめて綴ると共に、戦前の庶民の生活を生き生きと描き出した好エッセイ。 ----------------------- 「吉村昭」が幼少年期を過した日暮里での生活… 戦前の庶民の生活を描いたエッセイです、、、 著者の生い立ちを知る編集者から勧められ、1983年(昭和58年)9月から1985年(昭和60年)2月にかけて『オ-ル讀物』に18回にわたって連載された作品だそうです… 当時の生活や町の様子が活き活きと描き出されていましたね。  ■其ノ一 夏祭り  ■其ノ二 黒ヒョウ事件  ■其ノ三 町の映画館  ■其ノ四 火事  ■其ノ五 物売り  ■其ノ六 町の正月  ■其ノ七 町の小説家  ■其ノ八 不衛生な町、そして清掃  ■其ノ九 演芸・大相撲  ■其ノ十 食物あれこれ  ■其ノ十一 町の出来事  ■其ノ十二 ベイゴマ・凧その他  ■其ノ十三 白い御飯  ■其ノ十四 台所・風呂  ■其ノ十五 説教強盗その他  ■其ノ十六 曲りくねった道  ■其ノ十七 捕物とお巡さん  ■其ノ十八 戦前の面影をたずねて  ■文庫版のためのあとがき 「吉村昭」は1927年(昭和2年)に日暮里町谷中本(現東日暮里6丁目、日暮里図書館の近く)に9男1女の8男として生まれ、父親は製綿工場を経営しており、当時としては裕福な家庭であったようです、、、 私たちの父母や祖父母の時代なのですが、私の生まれ育った山村では、文明の利器が届くのが遅かったこともあり、近所の雑木林や畑での虫取りや、庭や家屋に迷い込んでくる蛍、台所のぶら下げてあった蠅取り紙等々… 読んでいると懐かしい情景が蘇ってきましたね。 さすがに遊びでベーゴマ、メンコはやってないけど、凧揚げやビー玉遊びはやっていましたもんね… そして、過去を美化して「昔はよかった」的な感傷に溺れることはなく、『其ノ八 不衛生な町、そして清掃』に代表されるように「悪いところだってあった」ときっぱり書いていることに共感できました、、、 当時の文化や庶民の生活を身近に感じることができたし、愉しく読めた作品でした。

Posted by ブクログ

2018/02/23

正月、夏祭り、中小企業、歩み寄る戦争など、著者が子供の目線で見ていた目線で、東京の下町の風景を描いたエッセイであり、生活記録。 著者と私は、40歳以上離れているにも関わらず、著者が見ていた風景に懐かしさを感じるのは、きっと、著者の創作力の素晴らしさなのだろう。

Posted by ブクログ

2016/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そっかー。日暮里って下町扱いじゃないんだー。 西国育ちの私から見れば、細かいこと言うなよーって感じですが。 松の内の荷風(断腸亭・・・)から、 ちょろちょろと読んできた古き良き東京もの。 自分が今、東京東部に住んでいることも あって、微妙にメタっぽくて面白かったんですが、 さすがに少々、食傷気味かも・・・もういいかも。 と思っても、ふと振り返れば積読が・・・ ^^;

Posted by ブクログ

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