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玉砕しなかった兵士の手記

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 1988/07/01 |
JAN | 9784794203120 |
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玉砕しなかった兵士の手記
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兵長という階級だった著者。 兵長って? 兵とは二等兵・一等兵・上等兵・兵長 だそうだ。 その上が下士官となって、伍長・軍曹・曹長となるらしい。 その上が准尉となって、ご存知の尉官、佐官、将官となる。 著者は下から4番目といっても、下っ端の兵隊で、理由もなく殴られる役だ。...
兵長という階級だった著者。 兵長って? 兵とは二等兵・一等兵・上等兵・兵長 だそうだ。 その上が下士官となって、伍長・軍曹・曹長となるらしい。 その上が准尉となって、ご存知の尉官、佐官、将官となる。 著者は下から4番目といっても、下っ端の兵隊で、理由もなく殴られる役だ。 たぶん、下級兵の手記は沢山存在するだろう。 この手記の特徴は、新聞記者の経験者による太平洋戦争記である点だ。 したがって、読書に耐えるマトモな文章なのである。 これ以外に、山本七平の【一下級将校の見た帝国陸軍】を読んだが、これは題名の通り少尉の書いた太平洋戦争記。 この後【散るぞ悲しき】が栗林中将の太平洋戦争記。 この三冊を読めば、それぞれの階級で経験した太平洋戦争がカバーされる。 もし、太平洋戦争の実態を知りたかったら、この三冊で十分であろう。 さて、本著であるが、本人が存命中は一切戦争のことを話さなかったそうだ。 このような手記を書いているとは一言も漏らさなかったらしい。 一応題名は、「玉砕しなかった兵士」となっているが、その意味は「投降した兵士」であるのは分かるだろうが、実態は「脱走兵」なのである。 彼が黙っていたのは、最後までこの点で自分と折り合いがつけられなかったからだろう。 仲間の殆どは、グアムにおいて玉砕してしまったのだから。 この本を読めば、如何に日本軍の実態が酷いものであったかが分かる。 投降やむなしであろう。 降伏することを禁じた軍隊ということ自体不条理であるはずだ。 それを禁じられた兵士の葛藤とは如何なるものか、読んでいて痛々しい。
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