奇妙な味の物語

五木寛之【著】

• 内容紹介: 内容:ファ-スト・ラン.サムワン・トゥ・ウォッチ・オ-バ-・ミ-.ストレインジ・フル-ツ.ホエン・ユ-・ア-・スマイリング.ス-パ-・チルドレン.赤い桜の森.サムライ・ホテル.無理心中恨返本.カ-セックスの怪.おさびしい王様.白いワニの帝国.少年の大志.ああ、お母さん-.片頬で笑う男.老車の墓場.幸運な青年たち.優しい女
• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 1988/07/25
• JAN: 9784087726602

商品レビュー

2008/04/01

○2008/04/01　
確かに奇妙だ…。面白かった。不思議な読了感のある短編集。
表紙などのイラストの鉛筆タッチが初期アリスのちょっと不気味な雰囲気を出していて、半分パラレルワールドに浸かった現実、という感じ。
いくつかの主人公になっている子どもの全員が早熟で、逆に違和感がなくて笑える。
全体的に、いやぁないだろコレは、って感じだけど、どれも現実にあってもおかしくない、あったら面白いんじゃ？って話ばかり。実際あったら相当不気味なのもあったけど。
1つ1つとして見れば、車に愛されすぎたご婦人の話と、中古車の処分に困る話が特に面白いかな。
半分以上が車に関するエピソードで、車種とか言われてもまったくイメージできなかったのがちょっとつらかった。

2007/08/28

題名通り奇妙な味の物語が詰まった短編集。ほとんどの物語に車が出てきます。車にまつわる奇妙な物語もいくつか。どれも奇妙で不思議だけれど有耶無耶で不可解なんてこともなく読んだ後は奇妙さだけが残ります。本の世界に入ればまるで夢を見ているような、そんな心地のする本です。