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女教師・個人授業 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 1988/09/10 |
JAN | 9784829602041 |
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女教師・個人授業
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女王様チックに最後までブレない女教師
27歳の女教師に恋焦がれる16歳の男子生徒という基本構成だが、これに実母を絡めて話を広げているところに上手さを感じる。さらに言えば、若き代用教員と別の男子生徒にも秘密の関係を持たせて背徳と哀しみのサイドストーリーを設けている。様々な要素が交錯しながら、先生と生徒という許されざる関...
27歳の女教師に恋焦がれる16歳の男子生徒という基本構成だが、これに実母を絡めて話を広げているところに上手さを感じる。さらに言えば、若き代用教員と別の男子生徒にも秘密の関係を持たせて背徳と哀しみのサイドストーリーを設けている。様々な要素が交錯しながら、先生と生徒という許されざる関係が淫らさを徐々に増していく物語である。 1988年の作品であれば官能面が遅々として進まないスタイルであっても致し方なかろう。朝の登校時に生じた第一次接近遭遇から担任教師ながら個人的な家庭教師を頼まれる形で第二次接近遭遇へと至り、いわゆる「成績アップのご褒美」を経た最後は初合体が唯一してクライマックスという流れである。思いのほか前半にサブエピソードが集中することで代用教員の官能描写が序盤に描かれ、これが官能面の補助と底上げに寄与している。実母との相姦は中盤に挟まれるが、代用教員と実母には世間知らずで依存する女という共通項があって女教師との対比としているようである。 人妻でもある女教師は自分がしっかりあって、夫を愛してはいても結婚生活はまた別といった考えの持ち主。発売当時としても自立したイマドキの女という位置付けに見える。そして、そんな強さがある女教師なので官能的にはSっ気たっぷり。「飴と鞭」がほぼ自覚なしで繰り出されているようで、急に平手打ちを喰らって内心では憤慨しても次には優しくされて戸惑い、次第に平手打ちさえも喜びに変わり始めてしまう男子生徒である。 感情の赴くままに振る舞って周りを翻弄するところはまさに女王様な女教師だが、入院していた夫が帰ってきたことで状況が変わる。むしろ男子生徒の心持ちが変わってくる。自分には見せない表情と甲斐甲斐しさを夫には向ける女教師を目にして沸いてくる嫉妬心。これがトリガーとなって最後に見せたのは、これまでずっと受け身だった少年が初めて自ら起こした、ある意味では男らしい行動であり、深読みすれば、これで大人の階段を1つ上り、後には自立の道を辿り始める主人公にとっての個人授業の終了を示唆していたのかもしれない。
DSK