約束の国への長い旅

篠輝久【著】

• 販売会社／発売会社: リブリオ出版
• 発売年月日: 1988/12/20
• JAN: 9784897841595

商品レビュー

2016/01/07

現在、映画も公開されている元リトアニア領事館の外交官杉原千畝の伝記。小学生向けの読み物だけど、ナチスドイツの影響下にある当時の欧州や、ドイツと同盟を結んでいた日本の動向などもわかりやすく解説してくれているのがありがたい。救われた人々のその後も紹介されているし、現在のシリアのことも思えば、難民問題は決して遠い問題ではないと認識を新たにした。

2011/12/16

ナチスドイツがユダヤ人を迫害していた時代に、日本領事として、リトアニアに赴任していた杉原千畝さんは、出国させるため、自らの判断でユダヤ人にビザを出し続ける。
一見、この行動は当たり前のことのようにみえますが、当時の日本は、ドイツと同盟を結んでいることもあり、難しい立場にあったようです。しかし、「外交官は平和のために尽くすのが使命」という信念のもと、杉原さんは外務省の決定に反して、ビザ発行を続けました。
現代は、当時のようではありませんが、この本を読むと、杉原さんのような人道的立場をとれる官僚たちがどれだけいるのか疑問に感じます。

2010/06/09

戦中にドイツから迫害されていたユダヤ人達に独断でビザを発給し、6000人以上のユダヤ人の命を救ったと言われる杉原千畝氏の物語を子供向けに書いた本。子供向けながら、その端々に氏の勇気と覚悟がにじみ出ている。ぶれない人間というのは素晴らしい。