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新しい文学のために 岩波新書1
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新しい文学のために 岩波新書1

大江健三郎【著】

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新しい文学のために 岩波新書1

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1988/01/20
JAN 9784004300014

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商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2010/05/28

文学についてさまざま…

文学についてさまざまな角度から考察されています。この本を読んでより文学に興味を持ちました。著者の講義を聞いているようでした。

文庫OFF

2022/11/13

文学作品を読むための方法について、著者がみずからの創作体験を踏まえながら考察をおこなっている本です。 著者は、文学について「客観的な尺度」が存在するという考えが、たちまち裏切られるものであることを知りながらも、「小説を書きながら、あるいは小説を読みながら……ある客観的な尺度によ...

文学作品を読むための方法について、著者がみずからの創作体験を踏まえながら考察をおこなっている本です。 著者は、文学について「客観的な尺度」が存在するという考えが、たちまち裏切られるものであることを知りながらも、「小説を書きながら、あるいは小説を読みながら……ある客観的な尺度による批評、しかも自分としてそれを喜び、心から同意できる批評ということを夢想しないものがいるだろうか」と語ります。そこには、「客観的な尺度」を求める個の態度が、文学をつくり出す、あるいは文学を読み解くという試みにつながり、それを共同の場へもたらしたあと、ふたたび個の作業へと帰っていくというプロセスを後押ししているという著者の考えが示されています。 本書では、ロシア・フォルマリズムの批評家たちによって提唱された「異化」の概念や、文化人類学者の山口昌男がさかんに喧伝したことで知られる「道化」の概念、神話学やユング心理学における女性像や、バフチンのカーニバル論などを紹介し、それらの概念が文学作品をつくり出し、あるいは文学作品を読み解くさいの想像力の働きにどのような影響をあたえるのかといったことが論じられます。 さらに著者は、本書の冒頭でミラン・クンデラのことばを引用することで、文学によって賦活される想像力がもっているはずの可能性について示唆しており、文学の可能性をより広い領域へと開こうとする志向が示されているようにも感じられました。

Posted by ブクログ

2021/03/28

最近本当になぜか面白い本しか読んでいないのでまた言うのだけれどとても知的刺激と示唆に富んだ素晴らしい本だった。わたしは常々、平易な言葉、つまり日常で使われるようなありきたりな言葉で複雑な事柄を語る書き手が好きだと言っているのだけれど、その直感が「異化」という論理で示されており震え...

最近本当になぜか面白い本しか読んでいないのでまた言うのだけれどとても知的刺激と示唆に富んだ素晴らしい本だった。わたしは常々、平易な言葉、つまり日常で使われるようなありきたりな言葉で複雑な事柄を語る書き手が好きだと言っているのだけれど、その直感が「異化」という論理で示されており震えるほどの発見があった。「異化」とはぼやんと要約すると、言葉というのは色んな箇所で色んな文脈で使われて手垢が付きまくっており、文学者は一度その垢を言葉からすべて洗い流し、その一つ一つに新鮮な意味をもたらすことで、単語レベルから文章レベルから段落レベルまでに何かしらの情報伝達以上の手触りを宿す、というような風に私は理解したのだけれど、まさに詩を読む喜びや、優れた小説を読む喜びはここから湧き上がってくるもので、そうか、わたしは「異化」されていると感じられる文章を求めていたのかと痛感した。途中のバフチンの議論や女性論などはやや読み流してしまったのだけれど、差し引いてもとても大きな発見のある読書だった。やはり文学は励ましである、本当にそう思うな。

Posted by ブクログ

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