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風土の構造 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1988/02/10 |
JAN | 9784061588196 |
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風土の構造
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風土の構造
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
タイトルに「風土」が入っているものの、内容はその「構造」である気候が主体。説明が具体的で丁寧なので、わかりやすい。 世界の風系 ・南北2本の熱帯収束帯(ITC)にはさまれた赤道西風は、非常に多湿で比較的気温が低い。 ・NITCの北上は年によって変動があるため、その限界地域では干...
タイトルに「風土」が入っているものの、内容はその「構造」である気候が主体。説明が具体的で丁寧なので、わかりやすい。 世界の風系 ・南北2本の熱帯収束帯(ITC)にはさまれた赤道西風は、非常に多湿で比較的気温が低い。 ・NITCの北上は年によって変動があるため、その限界地域では干ばつに襲われることがある。 ・亜熱帯高圧細胞の大洋の東側では寒冷な気流が地表付近を吹く「貿易風逆転」が起きるため、成層状態が安定して上昇気流が起こらず、大陸の西側は雨が降らない砂漠となる。 ・7月頃の日本付近では、チベット高原北部からの中緯度偏西風と、小笠原高気圧から北上するの海洋性の熱帯気団という性質の異なる2つの気団が接触するため、前線ができやすくなる。 ・中緯度偏西風がヒマラヤの南側から北側に変わると、前線の北上が急速になる。 ・北海道やヨーロッパの地形がなだらなかなのは、氷期に地表が凍結と融解を繰り返して崩壊したため。 ・中緯度偏西風の中心を吹くジェットストリームは、アルプス、ヒマラヤ、ロッキーの3つの山脈を南に迂回することが多いため、山脈の東側では南西から北東に向かう流れをつくる。ロッキーとヒマラヤの東側では、海からの水蒸気を含んで北上し、温度が下がると雨を降らしてグリーンランドとアラスカの氷河となる。大気は凝結熱によって気温が上がって気圧が低くなり、アイスランド低気圧やアリューシャン低気圧が形成される。ヨーロッパが温暖なのも暖かい空気が南西から供給されるためであり、メキシコ湾流が北上しているためではない。 日本の気候区分 ・山頂部で多くなる第一次地形性降雨は日本では比較的少ない。山脈斜面に沿って寒気が流下して、海からの温暖な空気との間で発生する第二次地形性降雨が山麓部に帯状の多雨帯を形成する。新潟ではそれぞれが山雪、里雪と呼ばれ、長岡付近で降雪量が最大になる。 ・里雪は、中国からの西風が中部山地にぶつかって富山・新潟の平野に入り込み、シベリアからの北西の風との間に北陸不連続線を形成してもたらされる。 ・北西の風は新潟市では佐渡の陰になり、富山市は能登半島の陰になって雪は比較的少ない。影にならない高田付近が最深積雪地帯になる。 ・冬でも霧ケ峰までは晴れの地域となり、ふもとの諏訪盆地では寒冷で乾燥した気候を利用して寒天づくりが行われている。 ・島根県の益田市付近で日本海の幅が300km以下になるため、これ以西では雪は降らない。
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先生が貸してくれたので読んでみた。 ちょっと古い本だけど、世界と日本の気候について書かれている。 言葉も平易で読みやすい。 自然地理の本なのに方法論も説かれていて、ちょっと珍しいかもしれない。
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