右の心臓

佐野洋子【著】

• 販売会社／発売会社: リブロポート
• 発売年月日: 1988/10/29
• JAN: 9784845703791

商品レビュー

2018/11/16

NHK Eﾃﾚの「ヨーコさんの言葉」は時々見てほっこりしていたけど、その佐野洋子さんの小説を読んだ。沢山のｴｯｾｰと絵本が有名だが小説もｼｭｱｰだけどほっこり出来る。私小説なので結構辛い箇所も出てくるけど純朴な女の子の目で見た周囲の世界が普通に淡々と綴られています♪
戦後 昭和の頃のありふれた田舎の様子が貧しくも有りのままに書かれていて私には懐かしくもありました 笑。

2011/07/28

「１００万回死んだ猫」の作者さんです。あの絵本には泣かされました…って言うかいまだに多分泣かされると思います。うちには『俺は猫だぜ』と言う絵本があります。うちの猫みたいでコレが又面白いんですよ。
絵本以外の作品を読むのは初めてです。

多分作者の幼少時のお話なんだと思います。
戦後のお話とかそういえば自分は祖母とかにあまり聞かなかったなあ…　今思うときいておけばよかった。
日本全体が貧しくて物がなくて、不潔で食べ物に苦労して、弱い者が死んでしまう時代のお話です。
徹底的に子供目線から描かれたその世界は一言で言うと生生しいと思いました。どうしてこんなに子供の頃の感情のままに物事を描写できるんだろう？とびっくりしました。

大人が思う以上に子供は世間を分かっているけれどもそんなこと大人になったら忘れちゃいがちなのになあ。とりあえず家族のその後がすごく気になりました。

2010/01/28

キレイゴトだけではない、子どもの心を書いた本。子どもは冷静に大人の世界を見渡しています。大人も覚悟して子どもに接した方が良いと教えてくれます。ほわほわと甘いだけの絵本よりもこちらの方がグッと共感できます。