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尾崎左永子の古今和歌集・新古今和歌集 わたしの古典4

尾崎左永子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1987/04/15
JAN 9784081630042

尾崎左永子の古今和歌集・新古今和歌集

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2020/08/31

尾崎左永子 古今和歌集 新古今和歌集 講義録みたいな本。わかりやすい ざっくりとしたイメージは、古今和歌集は 源氏物語の世界。新古今和歌集は 芭蕉世界につながる滅びの美学という感じ。 450年前の万葉集から始まり、300年前の古今和歌集を経て、王朝和歌の集大成として 秀歌を...

尾崎左永子 古今和歌集 新古今和歌集 講義録みたいな本。わかりやすい ざっくりとしたイメージは、古今和歌集は 源氏物語の世界。新古今和歌集は 芭蕉世界につながる滅びの美学という感じ。 450年前の万葉集から始まり、300年前の古今和歌集を経て、王朝和歌の集大成として 秀歌を集めたものが 新古今和歌集という流れ。 特に 新古今和歌集が面白かった。写実短歌や単純な色恋歌と違い、本歌取りの二重構造、万葉集の変形、名詞止めの心地よさ など 手がこんでいて 洗練されている印象 新古今和歌集の世界 *王朝の美意識〜華麗で文化的な虚構の美を保存 *政治権力を超えて心ある者にしか見えない雅、知性、感受性 *詞に現れぬ余情、物語的世界 *調べのよさ、流れる響き 夕しぐれ 夕暮れのさびしさと人の世の無常を秘めた〜薄明かりの美〜儚いものへの憧れと愛着 露の美学 *微妙に移り変わる季節の中で、水に関する気象条件が文学に影響する すべてが朧ろに見えるほど水分が多い。薄明かりの美とは朧ろの美 *露=秋=木の葉が散り、草の枯れる時期→命の儚さ、移りゆくもの、盛者必衰の観念、滅びの美学に結びつく 著者の言葉は心強かった「古典は〜しっかりとした骨格とゆたかな肉付けを持っている〜読者の力に応じて受け入れてくれる〜自由に気楽に近づくのがよい」 角川ソフィアの入門書読む予定。 古今和歌集の世界 *翳、余情、弱さ、心の傷み *通ってくる男を待つ女 在原業平 と 小野小町 の歌は 源氏物語の世界そのまま *出自がいいのに政治的敗北者。美男子の在原業平 *ミステリアスな美女。夢の中でも男を待つ小野小町 良かったのは 凡河内躬恒「春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えぬ香やはかくるる」 *春の夜の闇はわけがわからない、梅の花を隠しても香りまで隠せはしないのに *闇の擬人化し、お前のすることはわからん→どうせなら花も見せてくれればいいのに

Posted by ブクログ

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