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ある保守政治家 古井喜実の軌跡
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 御茶の水書房 |
発売年月日 | 1987/01/20 |
JAN | 9784275007209 |
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ある保守政治家
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政治家としての古井は、保守政界の派閥構造と金権体質を痛烈に批判し、「筋の通った」誠実な政治を目指した。そのことで、いわば被追放者として「政界に流浪する身」となったが、それはむしろ名誉ある孤高であった。 「政治家は貧乏でなくてはならない」信念を貫く政治家古井喜實を通して、日本の戦後...
政治家としての古井は、保守政界の派閥構造と金権体質を痛烈に批判し、「筋の通った」誠実な政治を目指した。そのことで、いわば被追放者として「政界に流浪する身」となったが、それはむしろ名誉ある孤高であった。 「政治家は貧乏でなくてはならない」信念を貫く政治家古井喜實を通して、日本の戦後政治の辿った方向と政治家のあり方を問う。(1987年刊) ・第1章 生家と生い立ち ・第2章 内務官僚時代 ・第3章 花開く友情 ・第4章 政務と党務のはざまで ・第5章 厚相から落選まで ・第6章 落選と再起と金権批判 ・第7章 政界からの隠退 本書を読んでいて、幕臣としては閑職を勤めたものの、天下の御意見番として、一目置かれたという大久保彦左衛門を思い浮かべた。 率直な感想を言うと、凄い政治家がいたものである。かといって聖人君子という訳ではない。生々しい葛藤を経て、その境地に達したことに感嘆する。 古井は信念を持つゆえに、党内で孤立し、最終的に、無派閥の道を歩む。 著者は最後に、古井のすぐれた資質を生かすことが出来なかった自民党の派閥連合体質を指摘しているが、有為な人材を生かしきれない、派閥政治の罪を考えざるを得なかった。 気になったのは、今日となっては、日中国交に命をかけたことが時代背景(親台反共)としてわかりづらい点である。歴史を理解する難しさを感じた。
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