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グランドマア・モーゼスのこころ
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グランドマア・モーゼスのこころ

文芸春秋【編】

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グランドマア・モーゼスのこころ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1987/12/25
JAN 9784163801001

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2013/04/05

 ロバート・キャパの弟のコーネル・キャパの作品に、100歳になったグランマ・モーゼスが、ひ孫を抱き、見上げている写真がある。ひいおばあちゃんの顔を、目を輝かせながら見つめ返す様子が撮られたその写真には、すべての人に「こんな老後が待っているなら長生きしたい」と思わせる力がある。 ...

 ロバート・キャパの弟のコーネル・キャパの作品に、100歳になったグランマ・モーゼスが、ひ孫を抱き、見上げている写真がある。ひいおばあちゃんの顔を、目を輝かせながら見つめ返す様子が撮られたその写真には、すべての人に「こんな老後が待っているなら長生きしたい」と思わせる力がある。  モーゼスはアメリカの農場に住んでいたごく普通の女性だ。絵を描きだしたのは70歳をとうに過ぎてから。農作業の様子、村の祭りの様子など、彼女自身の身の回りで起きている日常を、極めて素朴に描いている。独学なので、上手いか下手かと言われれば、誰が見ても下手と言うはず。しかし、そこから見えてくる人々の営みは、とても豊かで、人情味に溢れ、心弾むものとして描かれている。  老齢になってから描かれたものだが、郷愁を誘うような雰囲気がない。不幸な出来事を多く経験しても、そういったことを作品に滲ませるようなこともしない。未来を見ている子どもの絵のように、明るいし、希望がある。クリスマスやジャム作りなどの絵を見ていると、できることならこの絵の中に入って、絵の中の人たちとともに楽しみを謳歌したいと思うくらい、魅力的な世界だ。  どれだけ魅力的かは実際の作品を見ればわかる。作品は新宿の東郷青児美術館が多く所蔵しているので、タイミングが合えば展示していると思う。

Posted by ブクログ

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