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萌える大草原 グラス・ルーツ双書
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萌える大草原 グラス・ルーツ双書

玉井裕志【著】

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萌える大草原 グラス・ルーツ双書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草の根出版会
発売年月日 1987/07/07
JAN 9784876480333

萌える大草原

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商品レビュー

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2019/05/23
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著者は晴耕雨読を夢見て根釧原野で酪農を始めた文芸青年…という表現でいいのだろうか。 一部は山田洋次監督との交流を深めるきっかけでもあった、著者の掌中の珠、次女とよ子の交通事故という大事件、生活の厳しさ、一酪農家を襲う困難が描かれる。 とても苦しい描写だが、不思議と苦しく読めない風にはならない。 色々あった中で、一番わかりやすく身に迫った描写が以下。(他は自然環境や労働が厳しすぎて、伝わるが身近に想像できないほどであった) ・いっとき、切ないまでの空腹感が襲ってくるのだが、それをじっとこらえていると、空腹が、うそであったかのように、何でもなくなってしまうことも、この一人暮らしをはじめてから、わかったことであった。 交通事故だけでも大変なのに、最初の医者が藪医者。 機械化されていない、当時の重労働である酪農の作業を寝食を削って懸命にこなす著者。 本当に深刻な状況が続くなかでも、希望がみえてきたところで一部終了。 二部は山田洋次監督の映画、遙かなる・・略 の撮影が行われた時の様子、大阪から女子大生が実習にきたときの様子を描きながら、とよ子の成長も記される。また、著者の文学的成果についても触れられる。 最後には文学も、酪農も、受け継いでいくというとよ子の強い意志に感動したであろうことがよく伝わってくる。 今ウケる題名や装丁ではないが、北海道と文学を愛する方は読みやすいと思う。

Posted by ブクログ

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