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ゲルニカ1984年 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1987/11/15 |
JAN | 9784150302528 |
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ゲルニカ1984年
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商品レビュー
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1987(昭和62)年発行、早川書房の文庫本。SF的なフィクション世界や「やおい」的閉鎖世界での(個人のものを含む)滅びはかなり多く書いている作者。しかし、同時代の一般的な社会での滅びはこれ1作のみか。主題としてはファンタジー的な社会でのものと同じのようだが、現代に舞台を持ってく...
1987(昭和62)年発行、早川書房の文庫本。SF的なフィクション世界や「やおい」的閉鎖世界での(個人のものを含む)滅びはかなり多く書いている作者。しかし、同時代の一般的な社会での滅びはこれ1作のみか。主題としてはファンタジー的な社会でのものと同じのようだが、現代に舞台を持ってくると「社会派」っぽくなるから不思議。で、この作者は「社会派」のものは書けないらしく、どうもギクシャクしているように感じる。 その他:「あとがき」(1987年10月15日)
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テレビディレクターの主人公安田修平は、ひょんなことから「戦争が始まっている」との考えに取り憑かれ、しだいに破滅していく物語です。だんだん壊れていく様子が描かれ、とてもオソロシイ。 タイトルに「1984年」とありますが、元々はその1984年に SF マガジンに連載されていたもの単行...
テレビディレクターの主人公安田修平は、ひょんなことから「戦争が始まっている」との考えに取り憑かれ、しだいに破滅していく物語です。だんだん壊れていく様子が描かれ、とてもオソロシイ。 タイトルに「1984年」とありますが、元々はその1984年に SF マガジンに連載されていたもの単行本化された本です。1984年というと、20世紀の終わりが見えてきて、終末論が幅を効かせていた時期です。この本は、すごくそういう時代に書かれたものだなぁという感じがしますね。
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ヨーゼフ・ゲッベルスの思想的末裔たる 現代マスメディアに奉仕する主人公は くだらないイメージの切り貼りに終始するTV屋の仕事に 内心疑問を抱き、誇りを失ってしまったのか なんの脈絡も持たず最終戦争の開幕に怯えはじめ 恐怖を共有することでのみ人々の心はひとつになると信じる 寂しさ ...
ヨーゼフ・ゲッベルスの思想的末裔たる 現代マスメディアに奉仕する主人公は くだらないイメージの切り貼りに終始するTV屋の仕事に 内心疑問を抱き、誇りを失ってしまったのか なんの脈絡も持たず最終戦争の開幕に怯えはじめ 恐怖を共有することでのみ人々の心はひとつになると信じる 寂しさ それゆえにどこかで待ち望んでもいるわけだ だからこそ、コスプレでそれを茶化すオタクが許せない アトラクションの戦争でマジになるバカオタクはもっと許せん おのれオタク死すべし、というわけで 自分がテロリストになってしまうんですね クソバカやろうである ソドムの町のロトにしたって、みずから人を裁いたわけじゃないのに 80年代のSF純文学路線において 作者の暗黒面が露骨に映し出された、裏の代表作と言ってよいだろう 後に来る、オウム真理教をはじめとした新宗教ブームはもちろん 見方を変えれば 2008年の秋葉原通り魔事件を予見したものと言うこともできる
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