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はじめてのクラシック 講談社現代新書874
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1987/10/21 |
JAN | 9784061488748 |
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はじめてのクラシック
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
1987年に出版された本なので、時代を感じさせる記述も出てくるが、読みにくいということはなく、2023年現在読んでも、クラシック音楽の入門書として、良書の部類に属すると感じた。 この本は、クラシック音楽に既に入門している人(私もこちら側に属する)には特におすすめしないが、門外漢...
1987年に出版された本なので、時代を感じさせる記述も出てくるが、読みにくいということはなく、2023年現在読んでも、クラシック音楽の入門書として、良書の部類に属すると感じた。 この本は、クラシック音楽に既に入門している人(私もこちら側に属する)には特におすすめしないが、門外漢やビギナーには是非おすすめしたい。 本書が門外漢向けである理由は、まず文章の読みやすさにある。黒田氏は親しみやすい文章を書くことで有名であったが、本書でもひらがなを多用した柔らかい文体である。表現も、巧みな比喩や、例え話、自身の経験やエピソードを盛り込みながら、読者に出来る限りわかりやすく伝えることに腐心している。その結果、誰からも好感が持たれやすい、平易で読みやすい本に仕上がっている。 内容も全く難しいものではない。クラシック音楽の入門書というと、代表的な作曲家や、有名な曲、演奏家、楽器、音楽用語などを紹介している本が多い。しかし、本書では、その様なことは書いていない。 既にクラシック音楽を好きになっている人であれば、その様な本を読めば良いが、全くの門外漢であれば、それらの本は教科書の様につまらないものに感じるかもしれない。また、それらの本で、挫折する人が多いので、世の中にクラシック音楽の入門書が溢れているのかもしれない。 入門書はできるだけ読みやすい方がいいのは確かである。前述したように本書の読みやすさは、トップレベルである。 本書で書かれているのは、心得であったり、聴き方であったり、選び方・買い方に関することであったりとバラエティーに富んでいるが、クラシック音楽ファンからみれば、どれも納得できる、一聴に値することばかりである。 本書のスタンスは、まえがきにある、下記の言葉に良く表れている。 「どのようにしたらクラシック音楽を好きになれるか。あるいは、せっかく好きになりかかっているクラシック音楽を、もっと好きになるためには、どうしたらいいか。ぼくがこの本ではなそうとしているのはそのことである」 私は先に、クラシック音楽に既に入門している人には特におすすめしないと書いたが、それは新たに得るものが少ないという意味においてである。クラシック音楽にどっぷり浸かっている中級者以上の方が読んでも、つまらないということはない。親しみのある文章を通じて、さながら、感じの良い人と世間話を交わした後の様な心地良さを感じることはできるだろう。
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著者のクラシック、音楽全般に対する考えを述べた本。共感はできるが、具体的に聴き方のコツが書かれているわけではない。
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クラシック音楽をこれから聴こうとしている人のための“入門書”というよりも、自身の体験も踏まえたクラシックを聴くことにまつわる諸々の体験談に近い。「クラシックを聴くとこんなことがありますよ」というもの。 ただ、最低限の心得のようなものは書かれている(そもそも心得が必要なのかどうか...
クラシック音楽をこれから聴こうとしている人のための“入門書”というよりも、自身の体験も踏まえたクラシックを聴くことにまつわる諸々の体験談に近い。「クラシックを聴くとこんなことがありますよ」というもの。 ただ、最低限の心得のようなものは書かれている(そもそも心得が必要なのかどうかは別として)し、はじめてクラシックを聴く際の手引きにはなっている。 最後の「音楽小僧7人のディスク案内」は、聴き方が多様であることが分かり興味深い。
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