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女の家 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 1986/12/15 |
JAN | 9784195681862 |
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女の家
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
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こういう作品を読むと、汲めども尽きせぬ楽しみだなーと思う。謎の風味もよろしかった。 初版は1961年だから舞台も昭和の古めかしい時代のミステリ。電化製品(電気釜、洗濯機、掃除機)が普及しだした頃。 「女の家」とは銀座の裏通りのしもたやの一軒に、二号さんが息子とお手伝いさん3人にかしずかれて住んでいる。要するにある会社の社長なる旦那にかこわれているわけ。 お手伝いさんが3人も!贅沢というか異常、小五の息子の家庭教師がしげく出入りして、なんとも妖しい雰囲気の家。発端はその美しきお妾さんがガス自殺したらしいところから。 今や築地でも「しもたや」がなくなってしまったので(料亭は残っている?)懐かしいと言うか、いかにも、いかにもという古い銀座かいわいの感じが心地よいのかもしれない。 銀座所轄の警察官が事件を推理する手記と、お手伝いさんの中で一番年長者大沢乃婦(のぶ)の手記が交互に語る。 この大沢乃婦のキャラクターの抑えた語りがなんとも言えずしぶくてよい。地の文が再読をさせるような印象深いものになっている。 この作者は寡作だし文庫化されてもすぐ廃刊になり手に入れにくい、読む人も少ないのかも。でも私は昔『孤独の罠』を読んで以来、偏愛というほど捜しては読んでいる。 しぶいのだけれどしゃれた要素が色濃く、それは作者の資質でもあり好もしい。 ***** 上記は2006年11月20日に読了時の感想 今回は再読したのですが、14年もたつと内容はすっかり忘れていて、ただただ、すごくよかったからどうしてももう一度読みたい気持ちだけは強烈にあったのです。 すっかり忘れていたのに感想は14年前とほとんど同じでした(笑) やはりいいものはいい、単に推理や怪奇的な小説ではない、やはり一流の文学といっていいです。
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