離婚しない女

連城三紀彦【著】

• 内容紹介: 内容:離婚しない女.写し絵の女.植民地の女
• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 1986/09/10
• JAN: 9784163092003

商品レビュー

2022/10/30

「離婚しない女」「写し絵の女」「植民地の女」収録の短編集。一見恋愛小説のように見えるし、そういう部分もありますが実はミステリです。
「離婚しない女」で描かれる三角関係からの殺人。「写し絵の女」で描かれる大家の絵とその模写、そして大家の娘が抱く疑惑。「植民地の女」で描かれる不貞を責められる男。どの物語でも、謎と感じていなかった部分が読み終えたとたんにがらりとひっくり返ってしまう構図が見事です。さりげないのだけれど、インパクトは大でした。
お気に入りは「植民地の女」。安泰だと信じ切っていた家庭の裏側が露になる描写が印象的。冒頭の救急箱の中身からして程よい不吉さを感じさせられました。

2012/06/02

H24.4.29　女は浮気は出来ない。本気になっちゃうから。これが私の持論。女が家庭を壊さず浮気をする話は勝手に白けちゃう。だからこの小説は大いに賛成。