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シンデレラ・コンプレックス 全訳版 自立にとまどう女の告白 知的生きかた文庫
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シンデレラ・コンプレックス 全訳版 自立にとまどう女の告白 知的生きかた文庫

コレットダウリング【著】, 柳瀬尚紀【訳】

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シンデレラ・コンプレックス 全訳版 自立にとまどう女の告白 知的生きかた文庫

定価 ¥484

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 三笠書房
発売年月日 1986/09/20
JAN 9784837901297

シンデレラ・コンプレックス 全訳版

¥330

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2016/06/26

タイトルにもなっている「シンデレラ・コンプレックス」、言葉だけは日本でも結構有名なこの本は、しかし入手するのは意外と難しかった。近所の大型書店にもなくて、Amazonの中古を取り寄せるしかなかった。 また、関連書籍も全然ないのに驚いた。重要な心理学の概念なら、嫌というほど関連書籍...

タイトルにもなっている「シンデレラ・コンプレックス」、言葉だけは日本でも結構有名なこの本は、しかし入手するのは意外と難しかった。近所の大型書店にもなくて、Amazonの中古を取り寄せるしかなかった。 また、関連書籍も全然ないのに驚いた。重要な心理学の概念なら、嫌というほど関連書籍は出てくるはずなのに……と、本書を読んでその理由が納得。これは心理学の本ではなかった。どちらかというとフェミニズム。それも学術書ではなくて、一人のライターが思ったことを書いたって感じの一般書だった。 本書の主張は一貫していて、女性が社会的に活躍できない原因は女性自身にあるよ! というもの。本書が発行された年代でこの主張はけっこう目新しいものだったのかも。今も、原因は男性側、もしくは社会構造にある! って主張の方が目立っているし。 もうちょっと詳しく言うと、女性心理に「シンデレラ・コンプレックス」(作者命名)があって、そのせいで女性は自ら社会で活躍するチャンスを断っている、という主張を作者はしている。実にいろんな具体例を挙げながら説明されているので、読み物としても面白いし、読者も共感しやすいだろう。女性読者は多かれ少なかれ自分の中のシンデレラ・コンプレックスに思い当たることがあって、目からウロコになるだろう。 当時ベストセラーになったのもよくわかる。 ただし、こういう本を読むときには批判的にも読まなくちゃ危険。本書で留意すべきポイントは「1960年にアメリカで発行された」ということ。かなり古いし、当時の社会的状況を考慮しなければならない。 どうも本書では「社会的に高い地位についてバリバリ働くこと」「一個人として誰にも頼らずに自立すること」が絶対善だという前提があるように見受けられる。個人主義崇拝って感じ? 家事、育児、ハウスキーパー、掃除婦、ホテルでベッドメイキングする仕事(これらは伝統的に女性の役割だった)……などは「誰にでもできる程度の低い仕事」として捉えられているのがありありと伝わってくる。確かにこれらは学歴や特別なスキルを要する仕事ではないけれど、見下していい仕事じゃないだろう。 「せっかく高学歴なのに彼女はホテルで掃除の仕事している!」みたいなことも書かれていたが、勉強はしたかったけどバリキャリにはなりたくないって生き方だってありなのに。 とにかく上を目指して!強く!独力で!立つんだ!というまるで立身出世至上主義的な価値観。超資本主義&ウーマンリブ旋風が起こったアメリカらしいなあ、という感想。 個人的には、経済的に依存して家庭内決定権も夫の方にあったとしても、それで幸せならいいと思う。自由と権利より保護と安心を求めるのはそんなに悪いことか? と思う。 が、悪いことなんだろうなあ。離婚率がとんでもないアメリカなら、依存してたら離婚した時やばい! って危機感持つのも当たり前だもの。 そして日本もこの傾向になりつつある。離婚率も自立志向も。ただ、やっぱりいまだ日本では男女の関係は守り守られが当然だっていう潜在意識が強いかな。 男性は自分より強い女は好まない~とかいうし、女性もS系男子? な強引な男が人気だったりするし(笑)。需要と供給が成り立ってるなら、シンデレラと王子様だらけの社会だっていいじゃないかと思う。

Posted by ブクログ

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