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赤毛のアンの世界 作者モンゴメリの生きた日々 新潮文庫
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赤毛のアンの世界 作者モンゴメリの生きた日々 新潮文庫

M.ギレン【著】, 中村妙子【訳】

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赤毛のアンの世界 作者モンゴメリの生きた日々 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2008/06/28
JAN 9784102230015

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商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2014/11/20

大変おもしろく、一気に読みました。 モンゴメリの写真や手紙の引用がコンパクトにまとまっており、著者の人生に関心を持つ人であれば興味をひかれること間違いなしです。 モンゴメリはアン同様、幼い頃から空想にふけることをなぐさめとしていたようです。 また文筆を始めたのもひじょうに早く、...

大変おもしろく、一気に読みました。 モンゴメリの写真や手紙の引用がコンパクトにまとまっており、著者の人生に関心を持つ人であれば興味をひかれること間違いなしです。 モンゴメリはアン同様、幼い頃から空想にふけることをなぐさめとしていたようです。 また文筆を始めたのもひじょうに早く、学生時代から執筆でいくばくかの金銭を得ることを知っていたようですね。 その辺りもアンに似てるかも?(モンゴメリはそう言われるのを嫌ったようですが……) 興味深かったのは文中でたびたび引用されているモンゴメリの手紙群です。 モンゴメリには文通相手が2人おり、いずれも男性で、彼らとの手紙のやり取りは40年も続いたとか! たいへん気が合ったようで、アンの言葉を借りれば、彼らは「ヨセフを知る一族」だったといったところでしょうか? 祖母の忠実な助け手として、また結婚後は牧師夫人として、日常的に本音をおさえざるをえなかったモンゴメリにとって、つつみかくさず思いを打ちあけることのできた文通は気持ちの捌け口として、また創作の着想源としてとても大切なものだったでしょう。 またそうした手紙類が超一級の伝記資料であることは言うまでもありません。 モンゴメリの書簡集や日記も出版されているようですので、読んでみたいと思います。

Posted by ブクログ

2010/07/29

本書の原題は、"Lucy Maud Montgomery"で、 モンゴメリとその文通相手だったマクミランが交わした40通の手紙を元に、 初めての伝記"The Wheel of Things : A Biography of L.M.Montgomer...

本書の原題は、"Lucy Maud Montgomery"で、 モンゴメリとその文通相手だったマクミランが交わした40通の手紙を元に、 初めての伝記"The Wheel of Things : A Biography of L.M.Montgomery" (『運命の紡ぎ車』)を著した モリー・ギレンがまとめたものである。 本書は、通常の新潮文庫とは異なり、 育った家、風景、新婚旅行、家族など、 写真が多いため、紙の質も写真集のような光沢のある紙を使っている。 モード(家族や友だちからそう呼ばれていた)自身については、 まさに翻訳者の中村妙子が、あとがきで述べている次の言葉に集約される。   モンゴメリの世界の中にはたしかにアンも、エミリーも、ジェーンもいます。   "恋人の小径"や"輝く湖水"もあります。   けれどもモンゴメリはアンではありませんし、   「アン以上にわたしの分身」と彼女がいったエミリーでもないのです。   彼女はあくまでもモード・モンゴメリ・マクドナルド、   そしてその世界はかならずしもいつも輝きに   満ち満ちていたわけではありませんでした。 ここには名前は挙がっていないが、 他にも彼女の描いた作品の人物たちが何人も浮かんだ。 本当は心に思うところがありながらも、それを口に出さずに、 牧師館の妻を貫き通したが、 本音を2人のペンフレンドへの手紙にだけ漏らす。 その辛辣さは、はじけたときのヴァランシー(『青い城』)のようだったし、 「本当の意味で生きてきたといえるとすれば、魂の王国において」だったと語るところも、 モードも「青い城」のような場所を持っていたのだと思わせる。 モード自身の人生の過酷さは、その当時は口にはしなくても、 手紙が語ったがために残ったのだ。 モードの人生を背景として、彼女をフィクションに登場させ、 晩年の彼女と少女が交流するという作品、 メアリー・フランシス・コーディの 『旅路の果て』は既読だったので、 彼女の人生の過酷さ、 それでも、芯の強さでそれを乗り越えたことは記憶に残っていた。 確か、『運命の紡ぎ車』を始め、 赤毛のアン以外の作品も、ほぼ読んでいるはずなのだが、 再読した『青い城』以外は、 残念ながら細やかなところまでは記憶しておらず、 モンゴメリ作品は今の年齢だからこそ再読しようと思っているところである。 義務として期待される事をすべてこなして、 それでも読み続け、書き続けたことが彼女を支えた。 彼女は、教師の仕事をしているときも、 年老いた祖母の面倒を見ていた時も、 牧師の妻としての日々を送っているときも、 毎日2時間は執筆の時間を取っていた。 早朝に執筆し、深夜に読書をしていた。 彼女は、「わたしは物心がついたときからもう、字が読めた気がする」と思っていたほどで、 英文学の古典は何度も繰り返して読み、記憶力を生かして、 著名な詩人の詩を思うままに引用することができた。 そして、プライベートでも書くことが彼女を支えた。 彼女の二人のペンフレンド、ジョージ・マクミランとイーフレイム・ウィーバーは、 世界のいろいろな地域にペンフレンドを持っている人たちだったが、 彼らは、モードの「心合う友」だった。 彼女は、彼らとは「慣習という装い」を捨てて語り合うことができた。 それが、そういった装いだらけだった 実際の生活に向かう力となったのではないか。 彼女は、ヴァランシーに29歳で「オールド・ミス」と言わせているけれども、 彼女自身は32歳で牧師ユーアン・マクドナルドと婚約するが、 年老いた祖母を残して結婚するわけにはいかず婚約期間は長引き、 祖母が亡くなったあと36歳で結婚している。 その後も、マクドナルド氏の鬱状態や精神疾患と向き合い、 また、それを周囲には口外できないと、 自身も神経衰弱になりながらも妻として支えた。 彼女は、読者は架空に作った人物については周りのよく知っている人物だと思い、 実はモデルがいる人物については架空の人物だと思うようだと面白いことを述べている。 本書を読み、彼女の作品に登場する、少しずつ彼女であり、 彼女そのものではないヒロインや登場人物に なんとなく心惹かれてしまう理由を再確認した気がする。 私は、登場人物を通して、モードを見ていたのかもしれない。 モードの向き合った現実は、どこか私が向き合ったものにも近く、 また、現実に処するために彼女が拠り所としたものもやはりどこか似ている。 読んで、読み続ける。 書いて、書き続ける。 そして、魂の王国を持つ。 これは、今の私にとっても支えになることなのである。

Posted by ブクログ

2010/05/24

母を失い、父と離れ、祖父母とともに、 プリンス・エドワード島で暮らした作家。 手紙や作品から、その生涯をたどる。 継母や祖父母との関係、版元との確執。 『赤毛のアン』の健全からは想像しがたい、 おもての自分とうちなる自分との二面性。 ******* 人格の深みとか、独創性を...

母を失い、父と離れ、祖父母とともに、 プリンス・エドワード島で暮らした作家。 手紙や作品から、その生涯をたどる。 継母や祖父母との関係、版元との確執。 『赤毛のアン』の健全からは想像しがたい、 おもての自分とうちなる自分との二面性。 ******* 人格の深みとか、独創性を発揮してもむだだと思われるような場合には、わたしはつとめて浅薄に、慣習的にふるまいます。どうにもやりきれないような気持になったときには、空想の世界にしりぞきます……その世界と現実の世界がどうしようもなく食いちがっていることを知って、わたしは二つを切り離すことを学んだのです。空想の世界がそこなわれない形で存在して、わたしの憩いの場となるように。ある人たちとはその人たちの領域内において会うことも、わたしは学びました。わたしの領域には、彼らとの出会いの場所はまったくないように思われるからです……群集の中に心合う同類を求めてもむだだということがわかってきました。 ******* 他者に気づかれないように、心を閉ざす。 自分を守るため。関係性を保つため。 腹心のペンフレンドは救いだったと思う。

Posted by ブクログ

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